2012年01月01日
コンテンツ番号1558
北秋田市長 津谷永光
あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、やはり3月11日の東日本大震災を抜きに語ることができません。長時間の停電や生活物資等の不足による日常生活への影響はとても大きく、想像を絶する被災地の状況は我々の心に大きな傷跡を残しました。
当市には直接的な被害はありませんでしたが、昨年1月から大館能代空港と福島空港と台湾とをそれぞれ結ぶ国際チャーター便により海外観光客が増え始めた矢先のことでもあり、市内観光業をはじめ産業界全体の落ち込みはかなりのものになってしまいました。
このような状況ではありましたが、昨年は民間と行政出身の2名の副市長体制のもと、トップセールスにより積極的に北秋田を売り込むという目標の中、海外訪問をはじめ企業への訪問などあらゆる機会を捉えて、北秋田のPRを行ってまいりました。その結果として、都内へのアンテナショップの開設や、各メディアにおいて秋田内陸線や森吉山阿仁スキー場並びに北秋田産の特産品などを大いに特集して頂くことができましたし、さらには既存誘致企業による新規企業誘致に匹敵するほどの雇用拡大へと結びつけることができました。
本年も引き続き北秋田を売り込んでいくことはもちろんのこと、来て頂いた観光客の皆様が「また北秋田に来たい」と心から満足して頂けるような、接遇の質の向上等の受け入れる側の態勢をしっかりと整えて、平成25年秋の大型観光キャンペーンである秋田観光ディスティネーションキャンペーン(DC)及び本年開催のプレDCに向けた取り組みを行ってまいります。
また、昨年4月の秋田北鷹高等学校の開校は、たくさんの高校生による中心市街地の新たな賑わいを生みだしてきており、秋田大学との連携による北秋田分校の事業展開の中で、大学や高校のみならず、小中学生をも巻き込んだイベントなども行われるなど、若い方々の取り組みが地域に大きな刺激と活力を与えてくれました。今年もこのような機会を活かしながら、若者の視点による地域活性化のアイデアを取り入れ、中心市街地さらには市全体の活性化につなげてまいります。
さらに今年は、40年近くに及ぶ長きにわたる市民の悲願でありました森吉山ダムがいよいよ完成となり、ダム湖である森吉四季美湖は奥森吉観光の玄関口として新たな賑わい創出が期待されておりますし、また昨年より建設が進められております米内沢小学校も完成予定となり、さらには北秋田市民病院の門前薬局については本年の開設に向けての一定の目途をつけることができました。
まだまだ解決すべき課題はございますが、ぶれずに先送りすることなく、今年得たつながりをさらに充実させ、メリハリのある事業展開を行うことによって、市全体が元気を取り戻せるような取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、市民の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げますとともに本年もよい一年になりますことをご祈念申し上げて、新年のご挨拶といたします。
平成24年元旦
北秋田市長 津谷永光