2012年01月26日
コンテンツ番号1567
菅原直登さん(住吉町)が1月26日(木)、市役所を訪れ、津谷市長に興味のある方の資料にしていただければと自作の書籍「群馬之図−倉田松涛筆跡−其の弐」を寄贈しました。
倉田松涛(しょうとう)(慶応元年から昭和3年)は、秋田県出身で角館町出身の画家平福穂庵に師事し、主に花鳥画を得意として帝展にも数回入選するなど名声を得た日本画家。
菅原さんと倉田松涛の作品との出会いは、菅原さんが趣味として古銭など収集していたところ、通い詰めていた骨董屋から倉田松涛の手紙と葉書などのコレクションを勧められたのが始まり。
菅原さんは還暦を目前に、生きた証を一つでも残そうと趣味の収集品の製本に取組み、平成22年に集めた手紙や掛け軸などを写真にしてまとめ「天下の急用−倉田松涛筆跡−」を出版しました。
今回は第2弾として、前回整理できなかったものや新しく集めたものから「群馬之図−倉田松涛筆跡−其の弐」として100部出版。「群馬之図」には屏風の下絵に使ったと思われる馬の絵や倉田松濤の本などが掲載され、前回同様に編集と印刷、製本を自ら行った手作り作品。菅原さんは作った本を県内の博物館や図書館に寄贈して高く評価され、市民の方にも見ていただければと寄贈しました。
寄贈にあたり菅原さんは、手紙や絵の実物を紹介しながら「手紙や葉書なども載っているので、研究の資料にしていただければありがたい」などと話しました。
津谷市長は「第1弾も興味深く拝見させていただきました。研究や興味を持っている方もいるので企画しながら、市民に広く見てもらえるようにしたい」などとお礼を述べました。