2012年01月28日
コンテンツ番号1565
環境講座「災害に強い暮らしを考えよう」が1月28日(土)、市交流センターで開かれ、参加者が地域防災について学びました。
主催は、あきたエコマイスター県北地区協議会(野口常介会長)。あきたエコマイスターは、環境問題全般の知識を習得し、環境保全を全体的な視点から考えることができる地域の環境保全活動のリーダーとして県に登録された方々です。現在、329名が登録されています。平成19年度に県内3地区(県北・県央・県南)にそれぞれ「あきたエコマイスター協議会」が設立され、現在、県北地区、県央地区、県南地区それぞれの協議会で活動が行なわれ、県北地区協議会では約70名の会員が参加しています。
この日行われた講座は同協議会の活動事業で、災害に対する備えは普段から心がける必要があり、近年の自然災害やそれらに対する防災体系を知り、暮らしのあり方を学ぼうと北秋田市、大館市、能代市などから会員や一般参加者約30人が参加しました。
はじめに、野口会長が「災害について、地域防災についてどうあるべきか、私たちはどう対応するべきか、暮らし方についてはどうするかなど疑問が生じるかと思いますが、防災について専門的な2人の先生の講演を聴いて、これからの地域防災についてお互いに考える場にしたい」などと主催者を代表してあいさつしました。
講演では、秋田県総合防災課副主幹の小松伊太さんと秋田県立大学木材高度加工研究所准教授の渡辺千明さんの2人が講師を努めました。
はじめに、小松さんが「地域防災について」と題して講演。近年の県内の地震、台風、水害などの災害の発生状況や県の防災体制などを説明しながら「阪神淡路大震災では、生き埋めや建物などに閉じ込められた被災者の98%が自力、家族、近隣の人などにより救助された。災害時の危険な場所、安全な場所など地域の実情を最もよく知っているのは地域住民。日頃からのコミュニケーションが防災への第一歩」などと自主防災組織の重要性を述べました。
続いて、渡辺さんは「震災から学ぶライフスタイル」と題して講演。渡辺さんは節電などのエネルギーの見直しなど震災からどのように生活が変わったかを説明しながら「震災で共助に対す期待が高まっているが、自助、共助、公助の比率は7:2:1。自分自身の身は自分で守る。自分が無事でなければ隣への配慮にいたらない。自分の身は自分で、家族の身は家族での自助をしっかりすることが大事」などと日頃から災害に備えるようにと話し、参加者が熱心に聴講しました。