2012年01月31日
コンテンツ番号1561
平成23年度第1回合川公民館「ろばた講座」が1月31日(火)、合川農村環境改善センターで開かれ、参加者約50人が講師の講話に耳を傾けました。
ろばた講座は、「明日に向けた社会学」をテーマに地域について理解を深めることなどを目的として、昭和52年から合川公民館が開催している市民講座。今回は、「内陸線に込める思いを語る〜走れ内陸線・いつまでも〜」と題して、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の酒井一郎代表取締役社長が内陸線について講話をしました。
酒井氏は昭和23年、東京都生まれ。同志社大学文学部を卒業後、昭和47年4月(株)そごう入社。平成8年3月から(株)豊田そごう常務取締役店長として、開店以来の赤字体質脱却のため大胆なリストラに取り組み、営業面積縮小、賃借料値下、希望退職による人員削減などにより黒字化をめざしました。同18年3月(株)そごう退社。同年4月(株)豊田スタジアム入社、同年6月同社取締役副社長。同21年6月同社退社。同23年9月(株)秋田内陸縦貫鉄道の社長公募に応募、同23年12月から同社代表取締役社長。
講話で酒井氏は、赤字が続く豊田そごう存続の道を店長として探った経験や、内陸線の社長公募に応募したきっかけなどを紹介しながら、内陸線について「観光客を集客し内陸線に乗ってもらい、利益を上げて赤字年間2億円以内の目標を達成したい。乗ってもらうためにはそれなりの仕掛けが必要。今でも、いろいろなイベントをして観光客の皆さんは内陸線に乗ってくれていますが、採算ペースにはまだまだ足りないので、魅力あるイベントを打ち出して観光客が乗ってくれるような鉄道にしていきたい。簡単な言葉で言うと、用事もないのに乗る内陸線、それは乗って楽しい内陸線だからと観光客の皆さんから思ってもらえるようにしたい」などと思いを話しました。
また、社員の意識改革をねらい、鷹巣駅、阿仁合駅、角館駅の3駅の駅員には蝶ネクタイの着用を始めたことや、同3駅では午後4時から終電までイルミネーションを始めたことも紹介しました。
酒井氏は「お金もない内陸線ですので、知恵を使って勝負していきたい。沿線住民の皆さんも、こんな面白い企画があるだとか、こんな事をやってみてはどうかというアイディアやヒントがあれば、ぜひ連絡をいただきたい」と参加者に協力を求めました。
続いて、DVDの映写が行われ、昨年11月26日に開かれた北秋田市チョこボラ・プロジェクト第1弾「ふるさとの未来・再考!」フォーラムの中で、「内陸線の未来を見つめて」をテーマに大阿仁小学校6年生9人が「走れ内陸線 いつまでも」と題し、内陸線の駅に設置した思い出ポストに寄せられた声を、内陸線の歴史とともに写真と音楽を合わせて朗読しながら紹介した映像を視聴しました。(関連記事はこちら)
このあと、トークタイムが行われ、北秋田市内陸線再生支援室の佐藤廣道交通政策監をコーディネーターに参加者と酒井氏は意見を交わしました。
「ろばた講座」第2回目
- 日時 2月23日(木)午後1時30分〜3時
- 場所 合川農村環境改善センター
- 演題 こちら報道部「時代を語る、今を伝える」(仮)
- 講師 渡辺伸也氏 (秋田魁新報社報道部長)
「ろばた講座」第3回目
- 日時 3月13日(火)午後1時30分〜3時
- 場所 合川農村環境改善センター
- 演題 阿仁歴史物語「阿仁鉱山と阿仁街道」(仮)
- 講師 戸嶋喬氏(秋田県文化財保護協会阿仁支部長、阿仁の歴史研究家)
お問い合わせ
合川公民館 電話0186-78-2114