2013年12月08日
コンテンツ番号1536
まちの宝を見つけだそう
(2013.12.8)
第3回「ふるさとの未来・再考!フォーラム」が12月8日(土)、市交流センターで開かれ、基調講演や事例発表、パネルトークを通して、地域づくりの新たな可能性を探りました。
今回のフォーラムは、「まちの宝を見つけ出せ!郷土の誇りを子どもたちに」をメインテーマに、三重県立相可(おうか)高校の生徒が運営する高校生レストラン「まごの店」の仕掛け人、岸川政之氏の基調講演と、総合学習や地域活動、社会貢献活動等に取り組む、児童生徒等の事例発表、パネルトーク等を通して子どもたちが誇りに思う地域をどうつくるかを探るもので、市民ら約170人が参加しました。
はじめに津谷市長が「本日のフォーラムが、町の宝を見つけ出せのテーマのもとに、地域に埋もれている宝物を皆さんで見つけ出し、我々の生まれ育った北秋田市の魅力と素晴らしさを再発見できる機会となるよう、心から期待します」と開会のあいさつを述べました。
フォーラムでは、はじめに三重県多気町まちの宝創造特命監の岸川政之氏が「高校生レストランの奇跡」と題して基調講演を行いました。岸川氏は、15歳で食の道に行こうと進路を決め、相可高校の食物調理科に入学した生徒の夢と、その生徒の夢を実現させるために頑張っている先生の姿に感動し、修行のできる場所として何が一番良いかを考えたことが、高校生レストランの誕生につながったことなどを紹介。
さらに岸川氏は、何かを始める仕掛けのポイントは、何のために、誰のために、何も持って正解とするかであるとし、、目標を決め、成功体験を共有することが大事だと述べました。また、具体的なポイントとして、「無いものは探さない、自分たちで考える、ビジネスを意識する」ことだと解説。この内無いものは探さないことについは「人をうらやましがらず、地域資源を見つけて光らせて宝にしていくことが大事。どこでも光らせようとやっていると思うが、成功するには必死さ真剣さが必要」と強調しました。
事例発表では、前田小学校の6年生が「前田を知って 前田を元気に」と題して総合学習や地域活動の取り組みを紹介し、「自分たちが前田のことを知り、前田の良さを知り、前田の人と話することで、前田が生き生きし、元気になる」などと発表。合川中学校の7人の生徒は「北秋田発!合川まと火交流プロジェクト」と題して、被災地の岩手県山田町で行ったボランティア体験などを報告しました。また、秋田北鷹高校家庭クラブの小栗美香子教諭が生徒たちが作成した資料を基に「北秋田発!三重県相可高校交流プロジェクト」と題して活動報告を行いました。
また、午後からは「まちの宝の見つけ方と磨き方」をテーマに、岸川氏を講師、事例発表した前田小学校の6年生、合川中学校の生徒、小栗美香子教諭と、今年、国際教養大学を卒業し北秋田市内の職場に就職した山口一真氏をパネリストに、秋田大学北秋田分校の濱田純分校長がコーディネーター、佐藤潔県教育庁北教育事務所主任社会教育主事がコメンテーターを務めパネルトークが行われ、活発な意見交換が繰り広げられました。