2013年12月11日
コンテンツ番号1531
運動器症候群(ロコモ)を学ぶ
(2013.12.11)
市の「第1回すこやか健康講座」が12月11日(水)、保健センターで開かれ、市民約100人が講演を通して健康づくりへの理解を深めました。
今年度は、「健康の隣にあるもの」をテーマに、ごく身近な話題から、もう一度、自分の健康について考えてもらおうと開催するもので、今回は全5回のうちの1回目。
講座の開催にあたり、市健康推進課の渡辺幸子課長が「今日は、先生のお話の中から、健康づくりのヒントを得て、一人一人が骨から健康になり、健康寿命を延ばしていただきたいと思います。せっかく長生きしても、健康でなければ、何もなりません。生き生きと自立した生活を送るためには、運動と栄養も大切です。5回の講座の中には、栄養や口の健康についての講座もありますので、この後の講座も、多数参加していただくようお願いします」などとあいさつ。
この日の講座では、毛利整形外科クリニック院長の毛利尚宜氏が「ロコモティブシンドロームとは」と題し講演しました。
始めに毛利氏は、一生涯の内、日常生活で、支援や介護を要しない自立して生活できる期間を健康寿命と呼んでいるとし、日本人の平均寿命は、男性79.55歳、女性86.30歳、健康寿命は、男性70.42歳、女性73.62歳で、要支援や介護が必要な期間が、男性が9年、女性が12年で、いかに健康寿命を延ばすかが重要な課題と説明しました。
また、ロコモティブシンドローム(運動器症候群・通称ロコモ)を、骨、関節、筋肉、腱、脊髄、神経など運動に関する組織や器官の運動器障害により、介護が必要となる危険性の高い状態のことと解説。そのうえで、「要介護、要支援の原因の23%は、運動器疾患で、ロコモの予防、治療が健康寿命を延ばすことにつながる」と話しました。
また、片脚立ちで靴下がはけない、家の中でつまずいたり滑ったりする、階段を上るのに手すりが必要であるなど、ロコモを自分でチェックする方法を紹介しました。
さらに、ロコモ対策の3本柱は、運動、栄養、医療であるとし、ロコモを防ぐ運動として、開眼片脚足立ち、スクワットを紹介しました。
参加者は、熱心にメモをとったり、開眼片脚立ちやスクワットを体験したりしながら、ロコモ対策を学んでいました。
今後のすこやか健康講座の日程
- 会場:北秋田市保健センター
- 時間:13:30〜15:00
回 | 月日 | 内容・講師 |
---|---|---|
2 | 12月24日(火) | 脳と健康「認知されていない認知症」 市民病院副院長 平田 温 氏 |
3 | 1月7日(火) | 栄養と健康「健康をつくる毎日の食事」 学校法人大館ホテヤ学園 大館調理師専門学校 校長(管理栄養士) 布袋屋 幸穂 氏 |
4 | 1月20日(月) | お口と健康「いつもでも美味しく楽しく食べましょう」 阿仁診療所 歯科医師 小松 直子 氏 |
5 | 1月29日(水) | 病気と健康「ピロリ菌とは、いったい何者」 遠藤クリニック 院長 遠藤 勝實 氏 |
お問い合わせ
北秋田市健康推進課 電話:0186-62-6666