2013年12月16日
コンテンツ番号1512
北秋田市消防本部
(2013.12.16)
北秋田市消防本部に災害対応特殊屈折はしご付消防自動車が配備され、12月16日(月)に5日間の操作訓練を終えて運用開始となりました。
この車両は、昭和57年に配置されてから30年が経過したはしご車の更新として導入されたもので、最大地上高約26メートルの3連1節の伸縮・屈折ブームを装備し、火災現場、救助活動現場などにおける高所及び河川などの低所での人命救助や消火活動を目的に導入されたものです。同型の屈折はしご車の配置は、県内では秋田市消防本部に次いで2台目となります。
また、他地域で大規模・特殊災害が発生した際に被災地の消防隊のみでは対処できない場合、応援に駆けつける緊急消防援助隊(特殊装備部隊)に平成26年4月1日から登録が予定されています。
始めに長岐順一消防長が「北秋田市消防本部管内には中高層の建物が30棟あり、今回導入したはしご車が大きな効果を発揮する。また、近隣消防本部からの応援要請や大規模な火災が発生すると、緊急消防援助隊として国からの出動要請など、多岐に渡り活動することになるので日頃から訓練を重ねて、迅速に対応できるよう万全を期してほしい」などと述べました。
このあと、隊員6人による実際の機動を想定した訓練が公開されました。市民の皆さんへの披露は平成26年1月4日(土)に鷹巣地区で行われる消防出初式を予定しています。
このはしご車の特徴は、従来のはしご車ではジャッキ設定時と、はしご旋回後にそれぞれ傾斜矯正を手動で行っていたものが、傾斜リングの組み合わせにより、ターンテーブルを水平にする方式(ジャイロ方式)とすることで、ジャッキ設定操作と同時に傾斜矯正が可能となり、現場到着から活動開始までの時間が大幅に短縮されます。また、伸縮ブームと屈折ブームの組み合わせにより、活動の妨げとなっていた電柱や電線などの高所障害もクリアし、目標地点まで容易に接近することができます。
最大の特徴は、地面からマイナス6メートルまでバスケットを降下することができ、橋脚や堤防などから河川などへのアプローチが可能になり低所での活動や水難救助などにも能力を発揮できます。