2013年11月08日
コンテンツ番号1496
世界でいちばん受けたい授業[よのなか]科 in 合川中学校
(2013.11.8)
市教育委員会主催の「世界でいちばん受けたい授業『よのなか』科 in 合川中学校」が11月8日(金)、同校体育館で開かれ、参加した中学校生徒や地域住民らが、授業や討論を通じて自分の将来などについて学びました。
このシンポジウムは、公民館による「おらほの地域応援し隊」のプログラムの一環として行われたもので、人生に役立つキャリア形成や現代社会のさまざまな問題を解決するために「地域づくり」を「人づくり」と捉え、アプローチしていく力を身に付けるために開催されました。
講師は、東京都で義務教育初の民間人校長を5年間務め、数多くのメディアへ出演する藤原和博氏。藤原氏は、東京大学経済学部卒業後、数多くの人材を排出した企業のリクルートへ入社。その後は、世の中について学習する「よのなか」科を創設し、地域社会の大人がともに学ぶスタイルを全国に広めるほか、大阪府では教育委員会の特別顧問も務めました。
授業の一時間目は、実際の地図を使用して儲かるための出店場所を検討し、その場所を選んだ理由やメリット、デメリットを発表しあう「ハンバーガー店の店長になってみよう」。二時間目は、流行っている店の特徴をグループ内で挙げ合い、流行るために必要な三つの要素を考える「流行る店、流行らない店」をテーマに、参加した大人も中学校生徒と一緒に5、6人程のグループを作り、それぞれがアイディアを出しあいながら討論する方式で行われました。
また、授業には、実際にマクドナルドで店長を指導するスーパーバイザーの遠藤氏や長谷川氏も参加。今回の出店場所を検討する授業は、マクドナルド社への入社試験でも同様の課題が行われているとの事であり、参加者には貴重な体験となりました。
藤原氏は「大事なのは頭を柔らかくすること。また、子どもたちが学んでいくうえで、大人が熱心に学ぶ姿を見せるのが、最も大事な教材になる」などと述べ、最後は「子どもたちには、これまでに存在する職業を選ぶのではなく、職業を掛け合わせて新しい職業を作り出す先進的な意欲を持って欲しい。また、人間は一万時間かけると大概のことはマスターできる。1日3時間で10年間、1日6時間やると5年間。20代・30代・40代でそれぞれ100人に1人しか持っていない技術を取得したとすれば、その才能を三つとも併せ持つ人は掛け算で100万人に1人となる。このように希少性の高い人は、代わりがいないので重宝される」などと述べると、会場は大きな拍手に包まれました。
午後からは、会場を合川公民館に移し、「『つなげる力』が生き方を変える〜地域づくり&人づくりに必要な『本当の力』を育もう〜」をテーマに講演が行われました。