2013年10月19日
コンテンツ番号1431
地域に関わり、自分らしく生きる
(2013.10.19)
北秋田市男女共同参画社会づくり基礎講座が10月19日、合川公民館で開かれ、市民約60人が参加し、男女共同参画の意義や住民が主役の地域づくりの必要性ついて理解を深めました。
この講座は「自分らしく生きる 豊かなシニアライフ」をテーマに、少子高齢化社会を迎え、老後の不安を安心に変える知恵と工夫が求められている時代に、地域社会と関わり合いながら男性と女性が共に支え合い、豊かなシニアライフを送るための理解を深めようとに行われたもので、秋田県北部男女共同参画センターの共催により行われました。
開会にあたり、市長代理の畠山正・市民生活部長が「超少子高齢化による社会を支える働く世代の人口の減少が、秋田県の中でも県北地域が顕著に表れている。地域社会の活力を維持しながら、より一層充実した毎日を過ごすためには、誰もが参加しやすい社会体制の構築と、協力しあう関係づくりが求められている。男女共同参画実現のために、生活する地域との関わりの中で、どのように第二の人生を有意義に過ごしていくか。また、今求められる住みやすい地域づくりとは何かを見つめ直し、一人一人が自らの問題として考え行動していただく機会となれば」などと主催者を代表してあいさつ。
また、来賓の小川秀明・北秋田地域振興局総務企画部長が「日本には素晴らしい言葉がたくさんありますが、東京オリンピック招致で使われた「おもてなし」これは相手を思いやって行動し、それを形にすること。また「ありがとう」これも相手に対する感謝の気持ちを率直に伝え、相手と自分を嬉しくさせる魔法の言葉だと思います。このように相手との関係を変えていく言葉がありますが、特に中高年男性はなかなか素直に表すことが苦手だと思われます。心の奥底には感謝の気持ちがありますが、その気持ちを伝え、いい関係づくりをしていくことが男女共同参画社会づくりの目指す姿ではないかと考えます」などとあいさつしました。
続いて、大館市出身の群馬県立女子大学教授の佐々木尚毅氏が「幸せに生きる力〜私が変わるあなたが変わる地域が変わる」と題して講演を行いました。佐々木氏は「今後、日本の財政は破綻の危機を迎えて人口減少社会を迎える時、我々はどのように生きて行くか。2100年には今の人口3分の1になると予測されており、昔のように全国に村が点在する状況となる中で、人の付き合いが濃厚なところは残っていける。 横手市の増田地区では「町民が主役、行政は舞台スタッフ」ということで、廃校となった小学校を地域センターとし、住民が集まることのできる集会所としたところ、若い方から高齢者の方が集まる集会所となり、情報交換が行われ、今ではたくさんの行事を行っている。 今までのように「地域の事をやってくれるのは行政」といった意識を捨て、「自分たちで対処しよう」といった意識を持つことが大事。 間もなく来る暗い時代を明るく生きるためには、「自分でできることは自分で、他人のためにも喜んで」といった村社会の気持ちと、自助自立・相互扶助の気持ちさえあれば、皆が主役の地域になれると思う。それが男女共同参画社会 」などと話し、現在も大館市在住であることから秋田弁たっぷりで語られる講演に、会場からは大きな笑いが起きていました。
休憩をはさんでからは、各テーブルにあきたF・F推進員が加わってグループディスカッションが行われ、参加者は自分らしく生きるために常日頃思っていることなどを積極的に発言し、男女共同参画について理解を深めました。