2013年10月19日
コンテンツ番号1428
存続のため力を合わせて
(2013.10.19)
秋田内陸線「阿仁合ー比立内開業50年祭」が10月19日(土)、比立内駅前で行われ、関係者約200人が参加して節目を祝うとともに、改めて内陸線の存続を誓い合いました。
秋田内陸線の前身の阿仁合線は、昭和9年に鷹巣ー米内沢間が開通、10年に阿仁前田、11年に阿仁合まで延伸。その後、戦争などで工事が中断しましたが、34年に再開となり、38年10月15日に比立内まで開通しました。
開業50年祭は、沿線の自治会などで組織する実行委員会(松橋悦治・実行委員長)の主催。式典では、松橋実行委員長が「 比立内までの開通を機に、高校へ進学する子どもが増えつつあったように記憶している。先人の方々が非常に難儀をして開通した鉄道であり、喜びも大きかったと思います。今後も内陸線の存続に向けて、皆さんのご協力をいただきながら、力をあわせて頑張っていきたい」などとあいさつ。
次に、熊谷淳秋田県北秋田地域振興局長、酒井一郎秋田内陸縦貫鉄道株式会社社長、松橋隆北秋田市議会議員があいさつ。また、小塚毅北秋田市総務部長が「社会環境の変化から、内陸線の利用者が年々減少しているが、市としても、沿線の観光資源を掘り起こして誘客促進に取り組むほか、存続に向け出来る限り支援をしてまいりますので、応援団として盛り上げていただきたい」などとした津谷市長のメッセージを代読しました。
続いて、登下校で内陸線を利用している阿仁中学校3年の菊地亮太さんが「私にとって内陸線は、通学のためだけでなく、ここに暮らす方々と自分とを結びつけてくれる大切なものです。素晴らしい内陸線を残していけるように、ふる里のためにできることを一生懸命頑張っていきたい」と述べました。大阿仁小学校6年の松橋希さんは「これからもみんなに愛され、内陸線が走り続けることを心から願います」などと述べました。
この後、開業50周年を祝ったくす玉割りが行われたほか、 比立内駅の除雪活動に尽力されている鈴木誠一郎さんと、同駅構内で花壇の世話を続けている柴田ハルヱさんに感謝状が贈られました。
この日は、「阿仁合線・内陸線写真展」、「懐かしの阿仁合線」の上映を始め、開業を振り返る「昔語り」、 比立内駒踊りの披露やライブコンサートなどが行われました。また、比立内駅舎内には、婦人会有志による「がっこカフェ」が開店、し駅前広場にも出店が設けられにぎわいました。