2013年10月20日
コンテンツ番号1425
文化の力で人を元気に
(2013.10.20)
詩表現を楽しむつどい(秋田県現代詩人協会主催、山形一至会長)が10月20日(土)、交流センターで開かれ、市内外から訪れた約60人の参加者が、感情豊かに朗読される詩や講演などを楽しみました。
詩表現を楽しむつどいは、来年秋に開催される第29回国民文化祭・あきた2014の「現代詩フェスティバル〜山水みな詩の国あきた〜」のプレイベントとして行われたもので、詩や芸能、合唱を楽しみながら、現代詩を初めて体験する方でも気軽に参加し、楽しむことを目的に開催されました。
はじめに、山形会長が「徐々に国民文化祭の雰囲気が浸透しつつあり、国民文化祭りのテーマ「発見、創造、もう一つの秋田」のように、全国から訪れる方たちに、もう一つの秋田を宣伝し、評価してもらう大事な機会だと思っております。また、今日は農学博士でもあり、詩人でもある田代先生から「二年間暮らしたブータン」をテーマに講演をいただきますが、ブータン国民の9割は自然に囲まれた生活を幸せだと思っているそうで、日本とは幸せの尺度や自分の国を愛する事について、違いがある。その違う部分や、環境をお互いに認め合うことは大事だと思います。今日のつどいでは、鷹巣祇園太鼓の演奏や、女性合唱団る・それいゆのハーモニーなど最後までお楽しみください」などと述べました。
続いて、生涯学習課・佐藤課長が「芸術文化はこの地域の魅力や風格を高め、私たちの心にゆとりや安らぎをもたらしてくれます。複雑多様化する社会で芸術文化が社会生活に果たす役割は、その重要さを増しており、当市においても文化の力で人を元気にし、まちが賑わうように文化の振興に努めています。国民文化祭の開催という機会に、貴重な文化を継承して発展させ、その魅力を国内外へ発信していくことによって、文化の香り高い北秋田市になると信じております」などと開催地を代表してあいさつしました。
このあと、鷹巣西小学校児童らによる鷹巣祇園太鼓の演奏、女性合唱団る・それいゆの皆さんによる合唱と、声楽家の三澤由美子さんによる合唱曲の詩の朗読とソプラノ独唱が行われ、秋田県現代詩人協会会員の福司満さんと矢代レイさん、能代高校文芸部の袴田美帆乃さんの3人がそれぞれ作詞した詩の朗読を行いました。
最後は、農学博士でもあり詩人の田代卓(たかし)氏が自信の体験にもとづき、土地や文化に触れながら「二年間暮らしたブータン」と題して講演を行い、参加者からは「ブータンにいる時も、作詞されていたようですが、ブータンの何が先生の詩心を騒がせたのか」などと質問が出され、「幼い頃の終戦直後の暮らしと、今のブータンでの暮らしが似ており、大変であったが皆が頑張って暮らしてきた幸せな気持ちで創作した」などと述べました。
また、交流センターの展示ホールには秋田現代詩人協会員の作品が並び、訪れた人たちは作品を眺めながら詩を楽しみました。
秋田県現代詩人協会員の作品が並んだ展示コーナーでは、詩書画などが展示され、参加者は多様な作品を楽しみました。