2013年09月08日
コンテンツ番号7606
想像力豊かな作品が一堂に
(2013.9.8)
第9回北秋田市発明工夫展の表彰式が9月8日(日)、中央公民館で開かれ、入賞した子どもたちに表彰状と記念品が贈呈されました。
発明工夫展は、科学や造形技術に対する関心を高め、創意と工夫の芽を育てるため、市内の児童生徒を対象に夏休みに製作したアイデア作品、便利な作品を募集し開催しているもので、今回は市内の12小学校から、過去最高の100点の応募があり、そのうち29人が入賞しました。
表彰式では、市教育委員会の三澤仁教育長が「夏休みにがんばり、12校から100人の友達が応募してくれました。そのなかで、君たちが一生懸命考えた作品が素晴らしいということで表彰されます。日本が世界に誇ることはいっぱいありますが、特に素晴らしいのは物づくりで、精密機械、楽器、工具などは絶賛されています。日本人の独創力、想像力、発想力はとりわけ優れていると言われていますが、君たちも、まさにその通りです。これからも自信をもって、勉強や運動、心も鍛えて立派になり、将来はこの街を素晴らしい街にしてください」などとあいさつ。
このあと、市長賞、教育委員長賞、議長賞、教育長賞、審査委員長賞の特別賞5点、金賞8点、銀賞16点の入賞者一人一人に表彰状と記念品が手渡されました。
寺田博明審査委員長(鷹巣東小学校校長)は、「皆さんは、100人のたくさんの作品の中から選ばれたことに自信を持って欲しいと思います。審査は5人の先生で点数をつけましたが、特別賞はかなり高い点数でした。特別賞に選ばれた方は、これから県の大会に出場できる資格がありますので、よく考えて挑戦してみてください。また、普段から身の回りにある物に目をつけて生活していけたら、皆さんの生活が違ったものになってくると思います」と話し、特別賞を受賞した5人の作品について審査員からの感想を紹介しました。
特別賞を受賞した5人の作品は、第62回秋田県発明展の児童・生徒の部に北秋田市代表として推薦されます。
特別賞 | 氏名(学校名学年) | 作品名 |
---|---|---|
市長賞 | 千葉 駿太 (鷹巣南小学校6年) |
ゲリラ豪雨もキャッチ 〜ペットボトルの雨量計〜 |
教育委員長賞 | 木村 優花 (米内沢小学校4年) |
キリンのテッシュボックス |
議長賞 | まつはし そうら (合川小学校1年) |
くっつけいっぱいこばんざめ |
教育長賞 | 佐藤 悠人 (鷹巣南小学校2年) |
不思議なお化けキャッチャー |
審査委員長賞 | 宮野 裕規 (綴子小学校4年) |
モールレース |
特別賞受賞者の作品と講評は次のとおりです。
市長賞
作者:合川北小学校6年千葉駿太さん
使い方:外の平らなところに置いておくと、1時間にどのくらい雨が降ったかわかります。
講評:身の回りに起こる異常気象。必要感があり、発明に対する目の付け所がとてもいい作品です。降った雨量をとらえやすいように3段階で切り替わるLEDがポイントです。大切な電子機器の部分をしっかりと守るカバーをも備え、実用を意識しているところが素晴らしいです。LEDの色を3色にできたらさらに見やすくなりますね。
教育委員長賞
作者:米内沢小学校4年木村優花さん
使い方:ポケットティッシュもティッシュボックスのように片手で取り出して使うことができます。
講評:あまったり・使いかけのポケットティッシュを、便利に使えるという点がとてもいい作品です。あと何個残っているのかを一目で見ることができるし、キャラクターにキリンを使っていて『のびる』ということを表していていろことがとても楽しいです。ふたをもう少し大きくしてはずれにくくすると、さらに使いやすくなりますね。
議長賞
作者:合川小学校1年まつはしそうらさん
使い方:ペットボトルを強くにぎると、こばんざめの子(お魚のしょうゆさし)が沈みます。はなすと、また親にくっつきます。
講評:浮力の原理を上手に使っていて、「あれっ」と思わせる不思議なおもしろさのある作品です。ペットボトルを押したときに、中の魚が下がってきやすいように、中の水の量を上手に工夫しています。小さい「しょうゆさし」を「こばんざめ」に見立てたことが、より一層かわいらしさと楽しさを引き立てています。
教育長賞
作者:鷹巣南小学校2年佐藤悠人さん
使い方:つりばり用の糸をたらすと、容器が重なりキャッチできます。とてもおもしろいです。
講評:発泡スチロールやシロップの容器など、身の回りにある少ない素材だけで工夫して作り上げています。磁石や接着剤を使わず、空気圧の原理を使っていて、シンプルだけれども面白い、びったり重なるだけでキャッチ、「あれっ、なぜだろう?」という科学の不思議さを感じさせてくれる作品です。
審査委員長賞
作者:綴子小学校4年宮野裕規さん
使い方:スイッチをおしてモールを置いて、2つのモールでモールレースをします。
講評:モーターの振動を上手に用いていて、レースをするモールの動きを追っていて楽しい作品です。わざとモーターの設置部分を不安定にしていることにより、振動が大きくなり、ゲーム性を増している点が工夫されています。コースをカーブさせたこともよく考えられています。色などを塗って会場の雰囲気を出すとより面白くなると考えられるますね。