2013年09月18日
コンテンツ番号1333
高齢社会を明るく元気に生きるために
(2013.9.18)
秋田大学北秋田分校主催の公開講演会「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」が9月18日(水)、秋田北鷹高校大講堂で開かれました。
メディカル・サイエンスカフェ・ネクストは、医学や健康について、秋田大学の教員が、市民に分りやすく解説する公開講演会と自由に意見交換をする場として開催されています。 今回は、サイエンスカフェ・マスターの秋田大学大学院医学系研究科長の澤田賢一教授を進行役に、「高齢社会を明るく元気に生きる」ためのヒントを、看護と心理の両面から考えようと企画。市民や北鷹高校生など約200人が参加しました。
始めに秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻 地域・老年看護学講座の中村順子教授が「最後まで自分らしく生きる・暮らす−元気なときも介護が必要になっても−」をテーマに話題提供。中村教授は「介護を要する状態にあっても、自分らしくとはどうなんだろうかと考えてほしい。QOL(=生活の質)の維持をどうするのか。自分はこういう生活をしたいという考えをしっかり持って、それができるようにしていくこと大事。病院は病気を持ちながら自分らしく元気に暮らしたいという場ではない。自分らしく生活できるところは、家であり、地域。これからは一人一人がQOL(=生活の質)を考えていく時代。自分らしく暮らすために在宅療養という選択肢を」と解説しました。
つづいて、秋田大学教育文化学部教育心理学講座の田知惠子教授が「私の人生は私の物語最終章に彩を」と題して話題提供。田教授は自分の人生を振り返って、もう一度自分を愛おしく感じて、自分を褒めて、これからも自分を大切にしていくことが、彩のある最終章になるのではないかと解説しました。
講演のあとは、質疑応答が行われ、参加者は、明るく元気に生きる秘訣を探ろうと真剣な表情で聴き入っていました。