2013年09月22日
コンテンツ番号1329
今年のテーマは、人と人とをつなぐ『結』
(2013.9.22)
北緯40度秋田内陸リゾートカップ第23回100キロチャレンジマラソン大会が9月22日(日)、仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ部と50キロ部に今年も全国各地から1700人を越えるランナーがエントリーし、秋の内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、2006年と2007年に秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から大会が中止になりましたが、2008年に再開を果たしました。
23回目となった今大会のテーマは、人と人とをつなぐ『結(ゆい)』。100キロの部(角館〜鷹巣)には、これまで10回以上完走したクリスタルランナー142人を含め1326人、50キロの部(阿仁比立内〜鷹巣)に400人の計1726人がエントリーしました。
100キロの部は午前4時30分に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前10時30分に阿仁比立内をスタート。北上してゴールの北秋田市交流センターを目指しました。
沿道からはたくさんの声援が送られ、20か所に設けられたエイドステーションでは、水やスポーツドリンク、コーヒー、お茶などの飲み物のほか、おにぎりやバナナ、レモン、梅干し、氷砂糖、塩なども置かれるなど、ボランィアスタッフの心温まるおもてなしで、ランナーをゴールへと後押ししました。
男子100キロの部で優勝したのは、昨年も10位に入賞している、北秋田市栄字中綱の九嶋嘉寿也さん(24)。タイムは7時間18分28秒で見事に優勝を飾りました。
また、女子100キロの部で優勝したのは、昨年に続き東京都の和地朋子さん(49)。タイムは9時間16分47秒で見事に2連覇を達成しました。
午後5時30分にゴールが閉鎖され、北秋田市交流センターで行われた後夜祭では、成田光弘・大会会長が「ランナーの皆さんには、この地域にいつも元気と感動を与えていただき感謝している。仙北市から始まり、上小阿仁村、北秋田市と2市1村の地域連携を皆さんの走りで結んでいただいた。このような活動の繰り返しによって地域を盛り上げていきたいと思っている。また、行政や支援企業、自衛隊、そして2000人のボランティアの皆さんのおかげで無事大会を終えることができたことに心から感謝申し上げる」などとあいさつ。続いて、後夜祭の開催地を代表して、津谷市長が「全国各地から集まった1700人のランナーの皆さん、ようこそ北秋田市へお越しいただきたました。心から歓迎申し上げます。今年もさまざまなドラマと素晴らしい感動を与えていただいた。この大会は、人と人とを繋ぐ大会ですので、ランナーの皆さん、ボランティアの皆さんには、後夜祭で更に繋がりを深めてもらいたい」などと歓迎の言葉を述べました。
後夜祭会場には、市内の特産品を販売するお店が数多く出店されたほか、キリタンポやおでん、生ビール等がランナーに振る舞われ、参加者は自分の走りを振り返りながら、家族や仲間たちと談笑し、過酷なレースの疲れを癒していました。
【成績】各種目10位までの入賞者
優勝者インタビュー
男子100キロの部九嶋嘉寿也さん
- 昨年10位、今年は見事リベンジを果たしました。感想を。
「1年前に10位になって、その次の日から優勝した時のインタビューで何を言おうかということだけを考えていた。 家族の協力があり優勝することができた。ありがとう」 - この過酷な100キロという道程でしたが、ご自身で振り返ってみて走りはどうでしたか。
「初めて、自分で歩けなくなるだけ走ったので100点の走りだと思う」 - 1位のゴールテープを切った瞬間の感想は。
「やっと終わったと思いました。とてもきつくて、ゴール前では何回も歩いた。本当に辛かった」
優勝者インタビュー
女子100キロの部和地朋子さん
- レース途中にトップ争いのデットヒートを繰り広げましたが、その時はどんな事を考えながら走りましたか。
「私は後半型なのにトップに出るのが早かったので、この先どうなるのか心配になった」 - 1位のテープを切った瞬間の感想は。
「昨年もですが、最後のことは覚えていない。ただ1位になれたことは嬉しい」 - 最後に会場の皆さんに一言お願いします。
「今回で出場が9回目ですが、1回リタイアしているので今回で完走8回目。クリスタルを目指して、来年、再来年と出場したいと思っています。応援ありがとうございました」
(以上表彰インタビューから)