2013年09月24日
コンテンツ番号1331
北秋田の若き企業家へ続け
(2013.9.24)
市教育委員会主催のシンポジウム「おらほの街のまちづくりシンポジウム『わ』の地域は『ワ』で起こす〜北秋田の若き起業家へ続け〜」が9月24日(火)、市交流センターで開かれ、プレゼンテーションやディスカッションを聴きながら、参加者は地域の課題などについて考えました。
このシンポジウムは、公民館による「おらほの地域応援し隊」のプログラムの一環として、秋田大学北秋田分校の共催により行われたもので、少子高齢化が進むなか、若者の職と定住化の問題を取り上げ、3人の若手企業家から、それぞれの職業観を学び、「地域」と「まちづくり」のあり方を考えるために開催されました。
開会にあたり、三澤仁教育長が「どこの自治体も少子高齢化が進み、たくさんの方々が街の将来を案じてくれていますが、これといった妙案もなく、一生懸命知恵を絞って考えているところです。本日は秋田大学の学生も多数駆けつけてくれましたので、3人のシンポジストの方たちの話を伺いながら、たくさんの人たちの知恵を拝借し、このテーマについて時間をかけて具体的にどうすればいいかを考えましょう」などと主催者を代表してあいさつしました。
次に、「北秋田の若き企業家へ続け」と題して、kedama代表取締役社長の武田昌大氏、北杜ポランファーム代表の畠山伸吾氏、(有)日景石油代表取締役の日景賢悟氏ら3人のシンポジストによるプレゼンテーションが行われ、ました。このうち、武田氏は「若者は地域に必要な活力を持っているが一人ではその力を活かしきれないため、コミュニティの輪を作る必要がある。そのためには若い人たちの働く場所を作る必要があり、楽しい生活と楽しい仕事が生まれてこそ地域が元気になっていく。秋田の優位点である農業から秋田を元気にしていきたいという想いで活動してきたが、いずれ来るであろう世界的な食料危機の問題に対し、日本の農業が世界を救っていけるような仕組みを夢見て頑張っていきたい」などと語りました。
続いてのディスカッションではコーディネーターの濱田分校長から「若者が起業する際に必要な資金の調達方法は」などのテーマがだされ、3人のシンポジストは「まず第一に自分らでお金を生み出す努力をする。身の丈に合った計画をたて、意志をしっかりと持ち続けることで、後から応援する人が付いてくる」、「起業するということが目標ではなく、その先のビジョンや目的を大事にして欲しい」、などと回答し、参加者は若手起業家が語った熱い想いを真剣な表情で聴き入り、参加した大学生からは「これまで起業という考えはなかったが、挑戦して、失敗して学べるのはまだ若い僕らの特権だと感じた。周りに起業したい人がいたら協力していきたい」などと感想を述べました。