2013年08月07日
コンテンツ番号1313
地域総参加で創り上げる幻想的な火のまつり
(2013.8.7)
第27回森吉山麓たなばた火まつりが8月7日(水)、阿仁前田河川公園を会場に開催されました。会場には大勢の見物客が詰め掛け、郷土芸能やダンス、絵灯篭、花火などたくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもので今回が27回目。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せて運営しています。地域住民一人一人が、役割分担、協力しながら、手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るとともに、愛郷意識、地域連帯感の醸成を促進することを目的に行っています。
午後4時30分から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」は、前田小学校児童のロック・ソーランを皮切りに、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズ、たなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りなど、地域住民が踊りや伝統芸能を披露されました。日が沈み辺りが夕闇に包まれると、祖先の供養、豊作、家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた8基の絵灯篭が行列となり、会場内をお囃子に合わせて練り歩きました。
午後7時50分からは、第2部の「たなばた火まつり」がスタート。始めに火まつりセレモニーで池田実行委員長が「手づくりのまつりとして、各地区の青年団、前田駅前老人クラブの力を借りながら、地域総参加で創り上げた幻想的な火をご堪能いただきながら、最後までごゆっくりとご覧いただきたい」などと来場者を歓迎。
続いて、来賓の虻川広見副市長が「この火まつりは、地域の一体感を醸成し、支え合いの心が持てる手づくりの素晴らしい祭りです。今日は地域全体で盛り上がり、遠方からこられた方も地元の方々と一緒に大いに楽しんでもらいたい」などとあいさつを述べました。
セレモニー終了後、盆木に火が灯され、森吉山の形をかたどった炎のラインや「がんばろう東北」「森吉山火まつり」「七夕供養」「絆」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。この後、火祭太鼓の迫力ある演奏で会場を盛り上がるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、大館能代空港を離陸、着陸する飛行機などを炎と仕掛花火で演出し、観客を喜ばせました。フィナーレでは、阿仁川の両岸をまたぐ、全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)の大ナイアガラと超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。