2013年08月27日
コンテンツ番号1303
市議会9月定例会や「森吉山観光パス」事業などを説明
津谷市長の定例記者会見が8月27日(火)、市役所で開かれ、市議会9月定例会や「森吉山観光パス」事業、台湾でのトップセールスについて説明しました。
主な会見の要旨は次のとおりです。
北秋田市議会9月定例会について
市議会9月定例会を9月3日に招集することとしました。今定例会には、阿仁の花菖蒲園の廃止に伴う廃止条例案をはじめ、補正予算案が9件、合川小学校の建設工事に伴う工事請負締結などをはじめとする単行議案が5件、報告4件、決算審査に伴う認定が24件の計43件の提案を行うことといたしております。一般会計補正予算案については、既定の予算額に4億4,183万2千円を追加して、総額を215億9,053万8千円とすることとしております。
歳出の主なものとしましては、
- 市の顔でもあります中心市街地の安全安心な歩道環境の確保を図るための「歩行空間整備事業」として、1823万4千円
- 秋田北鷹高校と三重県相可(おうか)高校、合川中学校と岩手県山田中学校の交流を図るための「子どもふるさと交流支援事業」として、79万9千円
- 7月12日と13日に発生した豪雨災害の復旧に伴う事業として、「農業施設災害復旧事業」が6,084万円、「林業施設災害復旧事業」が250万円、「公共土木施設災害復旧事業」が790万円で、総額が7,124万円
などを計上いたしています。
森吉山観光パス」事業について
9月14日から10月27日の期間において、森吉山観光エリアへの二次交通網の充実を図るための事業として、2種類の周遊パスポート商品を販売することとなりました。
この事業は、今年の5月に県と北秋田市及び関係事業者を中心に、森吉山を核とした滞留観光の構築と受入環境の充実を図るための二次交通網の整備を図る目的で発足した「森吉山二次アクセス運営協議会」が開発・発売するもので、「太平湖遊覧船」と「阿仁ゴンドラ」の二種類があり、料金はそれぞれ4,600円と3,800円となり、小学生はそれぞれ半額です。
二種類とも、1日限りの利用となりますが、秋田内陸線は鷹巣駅から角館駅間が急行料金を除いて乗り放題となるほか、 「太平湖遊覧船パスポート」では、乗り合いタクシーでの阿仁前田駅と太平湖グリーンハウスの1往復分と太平湖遊覧船の往復乗り放題がセットとなり、 「阿仁ゴンドラパスポート」では、乗り合いタクシーでの阿仁合駅から阿仁スキー場の1往復分と阿仁ゴンドラの往復乗り放題がセットになっております。
また、有効期間は1日限りになりますが、事前に利用日を指定して購入できるほか、飛行機をご利用のお客様には、大館能代空港から小ヶ田駅までのタクシー片道1回分もそれぞれ利用できる、とてもお得なチケットとなっております。
今回の事業は、公共交通機関や地域観光の活性化に向けた誘客のための実証事業として行うものでありますが、森吉山観光エリア内の鉄道、ゴンドラ、タクシー、遊覧船が利用できる地域型パスとして、今後は「森吉山まるごとプロジェクト事業」や来春にリニューアルオープンを予定している「阿仁熊牧場」への誘客の可能性を探るものとして、次年度以降の事業展開に大きな期待をしているところであります。 ちょうど紅葉の見ごろの時期でありますことから、市外からの観光客はもちろん、市民の皆さんをはじめたくさんの方にご利用いただきたいと考えておりますので、報道の皆様、どうぞPRをよろしくお願いいたします。
台湾でのトップセールスについて
8月18日から22日にかけて、台湾を訪問し、旅行会社や航空会社さらには台湾の経済団体の方々への北秋田市のPR活動を行ってまいりました。
今回も、秋田県への観光客の誘客と国際チャーター便の復活を目指した佐竹知事からの要請を受けて訪問したものであり、以前大館能代空港にもチャーター機を運航した復興航空をはじめとする航空会社3社へ、知事をはじめ由利本荘市や湯沢市の両市長とともに秋田県の観光PRをしてまいりました。
また、過去2回にわたるトップセールスの結果、北秋田市に観光客を送り込んでくれた台湾の旅行会社5社を、北秋田市として単独でも訪問し、台湾観光客の反応や北秋田市観光についての評価や要望などの意見交換を行うとともに、内陸線の田んぼアートや世界一の大太鼓のある大太鼓の館などを含めた新たな観光ルートの提案等を行ってまいりました。
台湾旅行会社各社からは、内陸線と森吉山のゴンドラからの紅葉と樹氷についての評価が極めて高く、この秋から冬のシーズンに向けても、是非たくさんの観光客を送り込みたいという話を頂きました。また、スキーや雪に関係した体験メニューや、来年オープン予定の熊牧場へも高い関心を示してくれたことから今後に向けての好感触があった訪問となりました。
残念ながら、今のところ大館能代空港にはありませんが、台湾から東北各地へのチャーター便が徐々に増えてくるとのことですので、少しでも多くの観光客に北秋田市の観光を楽しんで頂けるように、引き続き内陸線をはじめ関係機関と連携を取りながら、各旅行会社等への情報発信や提案を行うことで誘客につなげていきたいと考えております。
主な質疑応答
(観光パスについて)太平湖の観光は高齢者の方も多いと思われるので、昇り降りが急な場所にボランティアの方を雇い、サポートさせるような形を考えてみては。
県を含めて動く歩道などの整備を検討した経緯があるが、費用の面から難しいのが実情。介添えさせるボランティアを現地に配置する発想はこれまでなかったので、可能かどうかを含めて検討課題にしたい。
台湾の旅行会社では、北秋田市のどういった点の評価が高かったのか。
これまでは当地域を十分に知らない旅行会社の方がルートを決めており、当市の魅力が十分に伝わっていなかった。しかし、これまでに訪問して売り込みを行った結果、当市に対する興味が深まってきている。 話しをしてみると「世界一」「一番」という言葉に大変関心を示し、ギネスに登録されている世界一の大太鼓への食いつきが良かったため、内陸線の乗車を絡め、当市に長く滞在する仕組みを作りたい。
(2013.8.27)