2013年07月08日
コンテンツ番号1277
世界遺産登録を目指す伊勢堂岱遺跡の取り組みなどを説明
(2013.7.8)
津谷市長の定例記者会見が7月8日(月)、市役所で開かれ、伊勢堂岱遺跡見学環境整備事業の進捗状況や佐藤石油との災害連携協定などについて説明しました。
主な会見の要旨は次のとおりです。
伊勢堂岱遺跡見学環境整備事業の進捗状況について
現在、伊勢堂岱遺跡は見学環境の整備工事のため一般公開は休止しておりますが、これまでの進捗状況をお知らせします。
この見学環境整備事業は、遺跡内の保存体制やガイダンス施設及び駐車場の整備を行うことで、見学者への対応の強化を図るものであり、世界遺産登録への準備でもあります。平成24年度と25年度の工事は、環状列石の保存処理や地形を復元するための盛土工事及び園路、柵や看板の設置を行い、現在は元空港道路になる部分の地形の復元が完了いたしております。また、平成26年度と27年度には、遺跡の隣接地にトイレや展示・体験スペースを有するガイダンス施設と駐車場の整備を行い、28年度のオープンを目指しているところです。
イメージとしては、4つの環状列石を中心に芝生や園路を設置し、世界遺産登録を見据えまして、遺跡の中には極力人工物を作らないで、景観を維持する方針で進めているところです。先般、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界遺産登録への次期推薦が困難であると文化庁が見解を示したとの報道がありましたが、正式には8月に開催される国の文化審議会で審査されるとのことですので、まだ決定事項ではありません。
市としては、次期推薦の決定を大いに期待するとともに、先日イオンタウンたかのすで行われた特別展示や7月下旬から8月上旬に予定されているBSプレミアムでの伊勢堂岱遺跡を含む縄文遺跡の特集番組の放送、9月14日の第13回北秋田市縄文まつりなど、今後もあらゆる機会を捉えて全市全庁を挙げてPR活動に取り組むことで、伊勢堂岱遺跡をより多くの方に知って頂き、世界遺産登録への機運を高めてまいりたいと考えております。
また、冒頭にも申し上げましたように、現在一般公開は休止しておりますが、世界遺産登録への期待の高まりから、見学の要望が多いことは認識しており、工事の安全を確保したうえで、臨時公開ができるように検討してまいりたいと考えております。
佐藤石油との災害連携協定について
7月10日午前11時から、佐藤石油様と「災害時における燃料油等の供給に関する協定」の締結を行ないます。 同社は、大館市に本社を有し、市内では合川地区を中心に3か所の給油所と2か所の販売店を展開しております。 先般、合川給油所に緊急用発電機が導入され、災害対応給油所となったことから、同社より協定締結の申し出を頂いたものです。先月の指定金融機関や先週のヤマト運輸株式会社に続くこの度の協定締結は、市の防災対応の更なる強化と市民の安全安心につながるものであり、とても心強いものと思っております。
バター餅の記念イベントについて
先般行われました日本バター餅協会総会において、昨年「バター餅の里」宣言を行った7月23日を「バター餅の日」に制定することといたしました。これを記念して、同日中央公民館におきまして、「バター餅の日」記念イベントを開催することとなりました。昨年の宣言から大ブームとなっている北あきたバター餅ですが、一時のブームで終わらせることが無いように、暑い夏でもおいしくバター餅を食べることができるアレンジの仕方などを紹介するようであります。イベント恒例のバター餅のふるまいや本城奈々さんとバタもっちによるバター餅体操も行われますので、皆さんふるってご参加頂き、引き続き北あきたバター餅を盛り上げて頂きたいと考えております。
なお、7月からは本格的な夏祭りなどのイベントが開催されます。7月13日の第22回北秋田市米代川花火大会や14・15日の綴子神社での大太鼓の奉納、21日には森吉山ダム2013森吉四季美湖夏まつりなど北秋田の夏を彩るイベントが目白押しでありますので、盛り上がりにご協力をよろしくお願いいたします。
主な質疑応答
伊勢堂岱遺跡の臨時公開はいつ頃になるのか。
まだ、8月の国の文化審議会の前後に行いたいが工事の日程を踏まえ、期間を設けて行いたい。
伊勢堂岱遺跡の工事の進捗率は。
今のところ30%程度。これから本格的な工事が始まる。