2013年07月16日
コンテンツ番号1264
地域のチカラが犯罪や非行を防ぐ
(2013.7.16)
第63回「社会を明るくする運動」(北秋田市推進本部長=津谷市長)の市民集会が7月16日(火)、北秋田市文化会館で開かれ、市内の関係機関・団体などから約300人が参加し、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと呼びかけました。
この運動は、昭和24年、貧困による少年の非行が社会問題となっていた状況に心を痛めた東京・銀座商店街の人たちが、犯罪や非行の予防を広く訴える「銀座フェアー」を開催。この活動をきっかけとして、昭和26年から「社会を明るくする運動」が全国的に展開されることになりました。
63回目となる今回の運動は「立ち直りを支える取組についての協力の拡大」と「就労・住居等の生活基盤づくりにつながる取組の推進」を重点目標として 、強調月間である7月に全国的に展開されており、北秋田市においても市民集会等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
市民集会では、はじめに津谷市長が「この運動は、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて明るい社会を築いていこうとする全国的な運動です。犯罪や非行が生まれるのは地域社会からであり、罪を犯した人や非行をした少年が更生していくのも地域社会に他なりません。犯罪は年々多種多様化し、その卑劣さと共に犯罪への意識の低さも問題となっており、これまでテレビや新聞での出来事というイメージでしかなかった犯罪が、より身近で深刻な脅威となっています。そうした中、犯罪や非行などの問題が各方面で議論されるなど、高い関心を集めており、市としましても、これからの時代を担う子ども達や青少年の健全な育成に取り組み、市民の皆さんに明るい社会づくりに感心を持ってもらうことを期待しています。皆さんには、本日の集会を家庭や職場、地域で話題にしていただき、それぞれの連帯を強めるとともに、より一層安心して暮らせるまちづくりにご理解とご協力をお願いします」などとあいさつしました。
続いて、北秋田警察署の橋豊署長、 北秋田保護司会の佐藤進一会長があいさつを述べた後、北秋田市保護司会(佐藤進一・会長)から市内の各中学校と高校に社会を明るくする運動広報用のDVD、鷹巣ライオンズクラブ(小笠原徹・会長)からは、この日、参加した小・中学生と高校生にノートが、それぞれ記念品として贈られました。
その後、鷹巣中学校3年千葉柊平(しゅうへい)さんが『罪のない世界を目指して』と題した作文を、同じく村上慶祐(けいすけ)さんが『あいさつで社会を明るく』、鷹巣南中学校3年の中嶋涼太(りょうた)さんが『犯罪・非行をなくすためには』、同じく佐藤柚花(ゆずは)さんが『いつかきっと・・・』と題した作文を朗読しました。
集会の最後には、鷹巣中学校の吹奏学部がミニコンサートが行われ、元気で明るい合唱と、息の合った美しいハーモニーの吹奏楽演奏を披露してくれた生徒らに、会場からは大きな拍手が送られました。