2013年06月01日
コンテンツ番号1254
豊かな自然環境を未来の子どもたちへ残す
(2013.6.1)
NPO法人冒険の鍵クーン(村田君子代表)によるオフセット・クレジット(J−VER)制度を利用したラッピングバスのお披露目セレモニーが6月1日(土)、市役所森吉庁舎前で行われました。
この事業はグリーンプラス(飯田泰介代表)が企画したもので、北秋田市内を走る全ての路線バス22台が1年間に排出するCO2を相殺(オフセット)するため、市の森林を整備して得られた9,986トンのクレジットから、相当量の530トンを購入する事で市内の路線バスがCO2を排出していない事になり、低炭素化社会へ貢献することができます。また、この取り組みに対するPRのため、市内の子ども達によるイラストがラッピングされたバス2台が、6月1日から平成26年5月31日までの1年間、市内を走ります。
セレモニーでは主催の村田代表が「子どもたちが森に学び、森を知り、地球上の生き物が住みやすい環境を作っていくことが、大人たちにとって大変必要なことと考えます。今回ラッピングされたバスを見かけましたら、地球環境を家族の話題にしていただけたら幸いです。今後も子どもたちと共に健全な森づくり事業を行いますので、更なるご支援をお願いします」などとあいさつ。
このあと来賓として虻川広見副市長、日本郵便株式会社東北支社の戸巻悟総務部長が祝辞。虻川副市長からは「当市では平成20年から3年かけて森林の整備事業を進め、現在は1万トン近くのオフセット・クレジットが認証されている。近年、世界中で二酸化炭素を削減しようと様々な取り組みが行われており、市としても子どもたちの未来・環境に優しい住みよい町づくりを進め、市民の皆さんが低炭素社会を意識し、森林の大切さや温暖化防止に対する取り組みの意識が高揚される事を期待する」などとあいさつしました。
また、戸巻総務部長は「今回の事業へは国民の皆さん一人一人からいただいた日本郵便年賀寄付金を助成させていただいた。地域と共に生きる郵便局を運営する弊社としても引き続き地球環境の保存を目的として活動を継続しておこない、皆さんがこのラッピングバスを見かけるたびに、学校や職場、家庭で話題し、温室効果ガス削減の輪が広がることに期待します」などとあいさつしました。
このあと、市内の小学5年生148人から寄せられたクマやクマゲラ、カブトムシなどの自然に対する思いが込められたイラストが施されたラッピングバスが披露され、子どもたちは自分で描いたイラストを見つけ喜んでいました。
オフセット・クレジット(J-VER)制度
経済活動や生活などで排出されるCO2を、各自の省エネルギー活動により削減する努力をし、それでもやむを得ず排出されるCO2をオフセット(相殺)するために、植林・森林保護などのクリーンエネルギー事業に投資する事を「カーボン・オフセット」といいます。
そのオフセットするCO2は購入可能なクレジットとして扱われ、各国で行われている様々な事業により発行されていますが、クレジットの中でも環境省による認証基準を満たした信頼性の高いもの「オフセット・クレジット(J-VER)」といいます。
当市における低炭素化社会への取組
県立自然公園森吉山などを有する自然環境に恵まれた当市は、市内の子どもたちに適切な環境を残すために、環境省が認証した「北秋田市森林吸収事業〜生物多様性保全絶滅危惧種クマゲラのふるさとの森プロジェクト〜」によるオフセット・クレジットを発行しています。
クレジットの収益は、クマゲラなどの絶滅が危惧される動植物の保護活動、農林水産業の振興、自然環境の保全等に係る事業の促進、切捨間伐材の搬出林道建設などに活用される予定ですので、クレジットをお求めの方はお問い合わせください。
吸収量(予測)
年間2633トン-CO2
在庫量
8926トン-CO2
クレジットの次回発行予定
H25年8月予定
1トン-CO2あたりの希望単価
〜¥10,500-数量に応じて相談
問い合わせ
北秋田市産業部農林課林業振興係電話:0186-72-5241