2013年06月01日
コンテンツ番号1255
天然ブナ林のなかで安全祈願
(2013.6.1)
北秋田市と大館市にまたがる竜ケ森(1049.8m)の両市合同山開きが、6月1日(土)に行われ、今シーズンの安全を祈願しました。
合同山開きは昭和63年から始まり、大館市と北秋田市が交互に主催し、毎年6月1日に行われており、今年は北秋田市が当番です。
例年、それぞれ参加者が北秋田市側の東ノ又コースからと大館市側の比内コースの登山口をスタートし、山頂で合流して合同の安全祈願祭を行っていましたが、北秋田市側の東ノ又コースに至る林道の路肩決壊でバスの通行が制限されたため、大館市側の比内コースから一緒に山頂を目指しました。
この日は、好天に恵まれ絶好の登山日和。両市や県内の登山愛好者など約130人が参加し、ブナの新緑が映える竜ヶ森の魅力を満喫しました。
今年は例年より雪が多く、特に8〜9合目付近は残雪があるため、登山者の安全確保が難しいと判断し、山頂から7〜8合目に場所を変更して、安全祈願祭が行われました。
比内独鈷神社宮司によるお祓い、登山者や関係者らによる玉串奉てんなどで今年1年の安全を祈願したあと、北秋田市商工観光課の柴田栄則課長が「残念ながら今年は雪の影響などで、山頂部で合流し祈願祭を行うことはできなかったが、これからも交流を続けていきたい」などとあいさつしました。
登山終了後には、竜ケ森整備促進協議会交流会が大館市の比内ベニヤマ荘で開かれ、竜ケ森の整備や保全などを話し合いながら交流を深めました。
竜ケ森
山頂部周辺がブナの美林で覆われ、初夏の新緑や秋の紅葉が美しいことなどから、東北100名山(東北山岳写真集団選)の一つに数えられています。
登山道は、北秋田市側の東ノ又コース(所要時間約90分)と寒沢コース(所要時間約45分)、大館市側の比内コース(所要時間約120分)と最上コース(所要時間約210分)の4登山道があります。※所要時間は上りに要する時間
竜ヶ森の山頂からは、森吉山や八幡平、遠くには岩手山や秋田駒ケ岳、また大館市街地や樹海ドームなども望めます。また、短時間で登れることから軽登山やたけのこなどの山菜取りで人気があります。北秋田市側のふもとには、テントサイトや炊事場、休憩施設などが整備された竜ヶ森キャンプ場があり、家族連れや子ども会の活動などでも多く利用されています。