2013年06月08日
コンテンツ番号1242
新緑に親しみ残雪を踏みしめて登山
(2013.6.8)
森吉山阿仁側コースの山開きが6月8日(土)、現地で行われ、夏山シーズンの到来を待ちわびた登山愛好者らが、高山植物が咲き始めた森吉山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1,454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000メートルから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり「花の百名山」として初夏から秋にかけて多くの高山植物が咲き誇ります。
この日は、市内はもとより大館市や鹿角市、三種町なだから約30人が参加。ブナ帯キャンプ場で行われた開会式で蒲芳・阿仁山岳会会長は「今年は雪解けが遅く、山開きを一週間延ばしました。私は、ここ森吉山にはこれから何回も登りますが、今回は、今年初めての登山で、足腰が大丈夫かどうか確かめながら登るので緊張します。緊張すると同時に、皆さんとわいわいやりながら楽しい山歩きができる喜びもあります。コースには雪がたくさんあると思いますので、気をつけて登ってください」などとあいさつしました。
山開きは、清掃登山も兼ねていることから、参加者はごみ袋と軍手を事務局から受取り出発。曇天の空のもと、阿仁ブナ帯登山口より、新緑のブナ林の間をぬって山頂を目指しました。
今冬の大雪による影響で、登山道には雪が多く残っていましたが、雪が解けた場所には、高山植物が咲いており、参加者は花の名前を確認し合ったり、足を止めて見入ったりしながら、思い思いのペースで歩を進めました。山頂から下山し、途中の阿仁避難小屋で今年の山の安全を祈願。その後、車座になって昼食をとりながら親睦を深めました。また、この日もごみは少なく、登山者のマナーの良さがうかがえました。
森吉山は、例年6月上〜中旬にはチングルマやヒナザクラなどが咲き始め、7月にはニッコウキスゲなど登山道沿いのお花畑がにぎやかになり、シーズンの最盛期へと導きます。