2013年06月16日
コンテンツ番号1236
サルビアで心和ませる道路を
(2013.6.16)
綴子地区農地・水・環境保全組織(石川仁司会長)による花の植栽が6月16日(日)、同地区内の農免農道「稲穂ロード」で行われ、子どもを含めた地域住民約300人が環境保全活動に汗を流しました。
農林水産省が、平成19年度から農地や水、それを取り巻く森林や施設など環境の良好な保全とその質の向上を図る新たな対策として「農地・水・環境保全向上対策事業(5ヵ年事業)」を導入し、日本の農業、農村の基盤を支える事業を展開してきました。
その事業を活用して綴子大太鼓の里保全隊を発足。平成23年度で事業が終了したため、綴子地区農地・水・環境保全組織に名称を変更しましたが、活動は継続して行われています。同組織は、綴子地区内の11集落約1100世帯及び自治会や老人クラブ、婦人会、大太鼓保存会など61団体で構成され、これまで共同での草刈りや農道への花の植栽、児童による伝統農法で田植え体験などを実施しています。
綴子農村公園で行われた開会式では、石川会長が「これまでもサルビアやマリーゴールを植え、ここを通るドライバーに心和やかな環境を与えてきました。今年はサルビアを植え、心地よい道路環境にするようがんばりましょう」などとあいさつしました。
続いて、来賓の津谷市長は「農地や水路の環境保全のみならず、小学生の田植えや稲刈り、水辺の調査、伝統芸能を含めた地域おこし活動をしていただいていることに感謝申し上げます。子どもたちが、花や草木を通じて、心に潤いを与えてくれるような優しい気持ちを持った大人に育つことを願っています」などと述べ、式の最後に、来賓植栽を行いました。
今年は、サルビアの苗約4000本が用意され、田中地区から糠沢地区までの3.3km区間を各集落ごとに区域を決めて担当しました。苗が配られると、親子や隣近所同士が等間隔に広がり、持ち寄った植ベラを使ってていねいに苗を植えていました。津谷市長も市民らと一緒に植栽作業で汗を流しました。
このあとも、保全隊が水やり作業や手入れなども行い、稲穂が実るまでの間、道路の両脇が赤いサルビアの花で美しく彩られます。