2013年06月29日
コンテンツ番号1220
杉丸太の芸術作品作りに腕競う
(2013.6.29-30)
第6回東北チェンソーアート競技大会(東北チェンソーアート競技大会実行委員会主催)が6月29日(土)、30日(日)の2日間の日程で県立北欧の杜公園で開催され、選手20人が杉を使った作品づくりに腕を競いました。
チェンソーアートは、木を切るチェンソー(動力式ノコギリ) を駆使して、丸太を動物や人物など様々な形に彫刻するものです。迫力のある音とともに削られ、だんだん作品の形が浮かび上がっていく様子は、見ている人を楽しませてくれます。
開会式では、福森卓実行委員会会長が「国民文化祭の一事業として、来年この地で、チェンソーアートフェスティバルが行われますので、ぜひ見学に来てください。今回の大会は、昨年より時間を長くしていますので、休憩時間を十分にとって、自分のペースで良い作品を作ってください」などとあいさつ。
続いて、虻川副市長が「この大会の作品は、北秋田市の公共施設のみならず、各所に展示されており、市民や市においでいただく皆さんの目を楽しませています。来年の10月には、国内最大の芸術文化の祭典である第29回国民文化祭が秋田県の各地を会場に開催されます。北秋田市では10月10日から3日間国内の著名なカーバーをお招きし、国民文化祭では初めてのチェンソーアートフェステバルを予定しています。今大会では、日ごろ鍛えた技を思う本分に発揮され、秋田杉の特徴を生かした素晴らしい作品を作り上げていただきたい」と歓迎の言葉を述べました。
参加選手の紹介の後、栗田広行選手が「我々カーバー一同は、日ごろの鍛錬を太い丸太にぶつけ、良い作品を彫り上げることを誓います」と宣誓しました。
競技は、オープンクラスとビギナークラスに分かれており、オープンクラスは末口40センチメートル、高さ2メートルの杉の大木を2日間にわたり9時間かけて作品を仕上げます。ビギナークラスは末口30センチメートル、高さ1.2メートルの杉を6時間で作品に仕上げます。また、彫刻する丸太は、当日抽選で選びました。
今回は東北をはじめ兵庫県や静岡県などからオープンクラスに17人、ビギナークラスに3人が参加しました。選手たちは、用意した様々な大きさのチェンソーを使い分け、自分の思い描く作品づくりに挑戦していました。
制作された作品は、一般審査と、観客者による投票などで表彰され、オークションによって来場者に販売されました。
また、会場では、国民文化祭・あきた2014のチェンソーアートフェステバル開催記念事業として、木のアート展が行われ、参加者が、木工品を使って赤とんぼを制作しました。
競技結果は次のとおりです。
ピープルズ・チョイス
- 第1位 栗田宏武
カーバーズ・チョイス
オープンクラス
- 優勝 栗田広行(3年連続)
- 第2位 栗田宏武
- 第3位 蘭 二朗
ビギナークラス
- 優勝 山蔭勇輝
- 第2位 菊地信介