2013年05月25日
コンテンツ番号7584
30年を振り返りながら節目を祝う
(2013.5.25)
鷹巣女性史研究会(中嶋喜代会長、会員47人)の創立30年記念祝賀会が、5月25日(土)、市中央公民館で開かれ、同研究会の会員や関係者約40人が出席して、30年の節目を祝いました。
同研究会は、郷土の女性人物の学習・研究を目的として昭和59年に発足。研究の成果を後世に残そうと、これまで「鷹巣町婦人会史(昭和63年発行)」、「鷹巣の風土に生きる(平成7年発行)」、鷹巣町の女性議員の足跡をまとめた書籍「明日を拓(ひら)く」などの本を発刊しています。
また、平成18年には長年にわたる郷土の女性史の研究と刊行物の出版などが、地域女性の社会参画と足跡研究に大きく寄与したとして、秋田県芸術選奨特別賞を受賞しています。
祝賀会では、はじめに長きにわたり当研究会にご尽力された3人の方々に鷹巣女性史研究会感謝状と、5人の方々に永年功労感謝状が贈呈されました。
そのあと、花田和副会長が「いつの世も英知に富み、知恵と行動力を発揮し、国や地域発展のため尽くし、歴史を刻んできた女性たちが歩んだ道を記録し、残すことで未来へ繋げていくという思いを3冊の本に記すことができた。女性史研究会の今後を考えると、会員の減少は進むと思われるが、たとえ少人数でも、その歩みは何らかの形で後世に役立つことを信じて歩み続けてほいいと願っている」などと中嶋喜代会長のメッセージを代読しました。
続いて、来賓の工藤信夫副市長と地方史研究会の照内捷二会長が祝辞を述べ、そのうち工藤副市長は「郷土のために力を注がれた女性のエネルギーと行動力は、地域の礎となったほか、団結することにより婦人会活動や日赤奉仕団など、幅広い活動が展開され地域づくりにおいて多くの成果を残しており、そうした貴重な女性を視点に置いた女性の歴史が広く活用され次世代でも語り継がれることは、これから地域を担う人材を育てていく上で、非常に意義深いものと考えている。市では活力ある元気な北秋田市を目標に、高齢化社会や人口減少社会に則した新たな行政サービスモデルの確立を模索している。市民の皆さんに住んで良かったと言っていただけるよう、今まで皆さんが綴ってこられた時代によらない普遍的な事柄や地域の歴史、そして歴史が我々に教えてくれたことを大切にし、取り組んでまいります。郷土を支えてきた先人の姿が次の世代にも受け継がれますよう、鷹巣女性史研究会の益々のご活躍をご祈念しています」などと敬意を表するとともに、今後の活躍に期待を寄せました。
このあと、元鷹巣町長の出川禮一氏による「私の体験、軍隊と抑留」と題した記念講演や祝宴が行われ、会員の手づくりにより、冠婚葬祭などの晴れの日に食べるとされた伝統食の「晴食」が振る舞われるなどし、節目の年を盛大に祝いました。
感謝状受賞者
鷹巣女性史研究会感謝状
- 中嶋 喜代 氏
- 寺田 ヤシ 氏
- 長岐 和賀 氏
永年功労感謝状
- 寺田 榮子 氏
- 花田 和 氏
- 長崎 京 氏
- 佐藤 睦子 氏
- 神成 テイ 氏