2013年04月18日
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ソチ冬季五輪を目指し抱負を語る
(2013.4.18)
北秋田市出身でソチ冬季五輪バイアスロン日本代表候補の鈴木芙由子選手と御処野光沙選手が、4月18日(木)市役所を訪れ、津谷市長に五輪へ向けた抱負を語りました。
鈴木選手(24歳・米内沢高校出身)と御処野選手(22歳・大館桂高校出身)は鎌沢の出身で、現在は陸上自衛隊冬季戦技教育隊の特別体育課程学生です。鈴木選手は 2010年のバンクーバー冬季五輪に初出場し健闘。2011年のアジア冬季大会のインディビジュアル種目で銀メダル、2013年のアジア選手権では、パシュート種目とマススタート種目で優勝しています。また、ワールドカップを転戦し、世界選手権にも出場し活躍しています。御処野選手は、2013年のアジア選手権のマススタート種目で鈴木選手に次いで準優勝を果たしたほか、世界選手権やワールドカップにも出場し力をつけてきています。
訪問を受け津谷市長は「バンクーバーオリンピックでは、一生懸命がんばってくれ、市庁舎にも垂れ幕を飾り、地元の人も応援し、大変盛り上がった。2人がオリンピックに出場してくれれば、地域を元気づけてくれると思う。2人で一緒にソチへ行っていただくようがんばってください」と激励しました。
鈴木選手は「前回のオリンピックは競技を始めたばかりで、何もかも未熟でしたが、それから一年一年、少しずつですが、自分でも成長してこれたという実感があります。昨シーズンは、自分ではやれるという自信が、逆にプレッシャーに感じてしまい、メンタル面で自分をコントロールできずに、射撃や走りでも消極的になって、良い成績を残すことができなかった。昨シーズ苦しんだ分、きっと来シーズンにつながると思っている」などとこれまでのシーズンを振り返りました。また、五輪に向けては「出場は大丈夫だと思う。前回オリンピックを経験できたことで、オリンピックの持つ独特の雰囲気にもびっくりすることはないと思うので、最低でも入賞を目指してがんばりたい」と力強く抱負を語りました。
御処野選手は「思うように成績もでなくて悩んだときもあったが、少しずつ、自分でも力がついてきているなと実感もでてきている。成績も大事だが、スキーを楽しんでいければ結果がついて来てくれると思っている。オリンピックを経験した人が身近にいるので、私もがんばれば出場できるのではないかという気持ちがあった。先輩が身近にいてくれることが、私にとってはプラスとなっている」と五輪への思いを述べました。また五輪への意気込みについて「出場できるかどうかまだ決まっていないが、出場を前提に、オリンピックで少しでも良い成績を残せるようにしたい。出ることが最終目標にならないようにしていきたい」と抱負を語りました。
今後両選手は、夏の2度の海外合宿を経て、11月から海外遠征に向かい、ワールドカップなどを転戦しながら12月下旬の五輪最終選考の吉報を待って、ソチへ向かう予定です。
バイアスロン競技のソチ冬季五輪出場枠は、過去2年間の世界選手権の合計ポイントによる国別ランキングで決まりますが、日本は女子4人、男子1人を確保。最終的には、日本オリンピック委員会(JOC)が参加人数を決定することになっています。