2013年03月08日
コンテンツ番号7539
水源地域活性化への状況と課題を協議
(2013.3.8)
第2回森吉山ダム水源地域活性協議会(木村一裕会長)が3月8日(金)、コンベンションホール四季美館で開かれ、森吉山ダム水源地域ビジョンの推進に向け意見を交わしました。
森吉山ダム水源地域活性協議会は、森吉山ダム水源地域ビジョンに則り、水源地域の自立的・持続的な活性化を効果的・効率的に推し進めるため、地域の状況・課題を適切に把握し、解決のための各種方策・支援策を協議することを目的に、国土交通省東北地方整備局能代河川国道事務所長が昨年度に設置したもので、12名の委員で構成されています。
この日の協議会では、はじめに能代河川国道事務所の栗田信博・副所長と津谷市長が、開会に当たりあいさつを述べ、このうち津谷市長は「森吉山ダム水源地域ビジョンが策定され、それに沿って委員の皆さんには様々な活動をしていただき、北秋田市民の四季美湖や奥森吉などの観光に対する関心が高まってきている。市としても奥森吉の玄関口として、四季美湖を観光とレクリエーションの重要なポイントと位置づけ、国と協定をし、今年度からダム広報館の管理、運用を行っている。地元の根森田生産組合の方々のご尽力で喫茶店をオープンしていただき、憩いや地元食材の紹介の場として、来場者にたいへん喜ばれている。今後も地元の方々と協力しながら、市として何ができるのか考えながら取り組んでいきたい」などとあいさつを述べました。
このあと、議事にはいり、最初に当協議会の規約が行われ、当協議会の事務局であった森吉山ダム工事事務所の所掌業務が、能代河川国道事務所に引き継がれたことから、関連する項目を変更する改定案が出され、提案どおり承認されました。
次に、森吉山ダム水源地域ビジョン実行委員会の活動報告として、ビジョン実行委員会の加藤寿・実行委員長が、7月に開催した『四季美湖夏まつり』と10月の『紅葉まつり』や喫茶店のオープン、各団体の美化活動などについて報告しました。それらの活動の課題として「地域内には地域内の報道機関等で広報可能なところがあるが、全国的な広報という部分が課題」などと報告。今後の活動としては「今年度実行することを1つ、2つに絞り、今までやってきたことを継続させる。そして、ダムだけでなく周りの資源を活用しながら、PRして交流人口増加に繋がればと思っている」などと述べました。
続いて、森吉四季美湖を守る会の佐藤慶博・会長が『桜の植樹』や『四季美湖周辺美化活動』、『四季美湖周辺ツアー』などの活動を報告しました。報告の中で「この会は、自然を守りつつ、よりきれいに整備していくことが目的。桜の植樹については、桜の名勝になるよう継続していきたい」などと述べ、今後についても「ダム周辺をはじめ奥森吉、奥阿仁等の素晴らしい景観を活かして地域の活性化に繋げたい」などと述べました。
報告の後、委員の方々で水源地域ビジョン推進の課題や提言などを話し合いました。委員からは「内陸線やスキー場のほか、各団体が様々なイベントを開催しているが時期が重なり、お客さんが分散されている。各団体が調整、連携して相乗効果を狙ったものにしていかなければならない」、「観光の総合案内所、ホームページなどを利用して、県外の人に行ってみたいと思ってもらえる情報量の発信が必要」などの課題が出されました。
また、 今後予定している事業についても紹介され、その中で阿仁川漁業協同組合の松橋憲作・代表理事組合長は「現在、認可を申請中ですが、四季美湖にサクラマスの放流を考えており、認可がでれば『四季美湖サクラマス』として売り込んでいけるのではと考えている。また、ワカサギの放流も考えており、家族で楽しめる場所になると考えている」 などと事業の紹介をしました。
各団体のイベント開催以外のことでも、普段から情報提供などをして連携を強め、訪れた方々に満足してもらえる環境をつくっていくことを確認して閉会しました。