2013年01月10日
コンテンツ番号7490
商売繁盛、豊年を祈願
(2013.1.10)
北秋田市商工会女性部(和田テヱ子部長)主催の第36回北秋田市新春交流会が1月10日(木)、中央公民館で開かれ、商工会会員や各団体長など約400人が出席して新年を祝いました。
年頭恒例の新春交流会は、各地区で名刺交換会として商工業者や行政、各団体長らが参加して行われているもので、商工会の合併後市内一本化での開催は4回目となります。
交流会は、はじめに日本当道碇谷社中(三沢香代表)の十三絃と三絃、尺八による「八千代獅子」の演奏で始まり、参加者全員で国歌と唱歌「一月一日」を斉唱。市民憲章を全員で朗読した後、主催者を代表して和田部長があいさつに立ちました。
和田部長は「私たちを取り巻く経済環境は、長引く景気の低迷により厳しい経営状況が続いています。昨年は衆議院の解散総選挙で政権も大きく変わりました。新リーダーには景気上昇のために迅速に大胆かつ細心な日本国のかじ取りを願うものであります。そんな中にあって、ロンドンオリンピックで日本選手団が史上最多のメダルを獲得し、私たちは多いに感動させられました。また、京都大学の山中教授のノーベル賞受賞は、私たち日本人に元気と大きな希望を与えてくれました」などと昨年を振り返りました。
続けて「いよいよ今年はJR東日本のデスティネーションキャンペーンが始まり、県内に全国からたくさんの観光客が訪れるものと思います。私たちはこれをチャンスと捉え、おもてなしの心で歓迎し、北秋田市へのリピーターをぜひとも増やしたいものです。また、昨年はマスメディアに取り上げられたバター餅が人気となり、県内外で大きくブレイクしました。このブームが一過性のものに終わることなく、元気な地域づくりの起爆剤になることを願います。私たち商工会女性部も鷹巣中央公園景観整備おもてなし事業を立ち上げ、市の街づくり支援事業の補助を受けながら、公園の案内板を飾るようにチューリップとスイセン1000個の球根を植え、初年度としてスタートしたところです。 恒例のふるさと踊りともちっこまつりは、秋田北鷹高校の生徒や企業の若い人たちに参加を呼び掛けたところ、大勢の参加協力をいただきました。 今年も更に多くの人に参加していただき、北秋田市の元気を力強く発信していきたいと思います」などと抱負を語りました。
終わりに「今年は巳年です。蛇は洋の東西を問わず、古来より商いの神様として崇められてきました。巳年にあやかって商売繁盛、そして豊年であってほしい。本日の交流会が今年のすばらしいスタートになりますことをご祈念申し上げます」などと新年のあいさつをしました。
来賓として出席した津谷市長は、バター餅のブームや八幡平クマ牧場の熊受け入れなど、昨年を振り返りながら「北秋田市はバター餅だけではなく、今日お集まりの皆さんが作っているすばらしい製品や食品、加工品、農産物にしても、我々が誇りと思っているものがたくさんあります。また、珪藻土をはじめとする様々な資源もあります。それが、関係の方々だけが知っているのではなくて、この地域に住む方々にも知っていただき、北秋田市の宝物にもっともっと光をあてていくことがわれわれの仕事だと思っていますし、前に進めていくのが商工会の力だと思っています。そういう意味で、平成25年は色んなものを掘り起こしていきながら、更に光をあてて、それを皆さんと一緒に前へ向かって出していくという、そういう年にしていきたい。今年は巳年、蛇は脱皮をすることから再生や復活という意味があるということで、北秋田市も再生復活に向けて一生懸命がんばろうではありませんか。皆様の今年一年のそれぞれのご商売とご成功、ご健勝とご多幸を心から祈念します」などと年頭のあいさつを述べました。
続いて、北秋田市商工会の伊藤公夫会長が「昨年はバター餅ブームがあり大変うれしい話でしたが、実際、商工業者の皆さんにアンケートを取ったら、61.8%の方は継承者がいないのでもう辞めたいという結果でした。しかし、商工会ではだまってそれを見過ごすわけにはいかないので、軽トラ市の時に秋田北鷹高校の生徒に協力いただき、インキュベーター事業として野菜を作ってもらったり、加工や売り方を考えてもらったりして、店を開いてもらいました。そしたら皆さんに非常に喜ばれてました。また、来年は、商店街を何とかして良くしたいと考えて、各企業の経営改善のお手伝いはもとより、プロの講師を招いて、例えばケーキの作り方などの講座を開いてそれを店に活かしていくなどの事業を計画している。このような講座は、NHKでも放送されていましたが、ほかの地区でも実践されていて、お客さんがついてなかなかうまくいっているようです。今までは経済が傾いていたが、今年は動の年になろうかと思います。世界の経済が沈もうと、日本だけは生き残ろうよ。日本がダメになっても秋田県だけは生き残ろうよ。秋田県がダメになっても北秋田市だけは生き延びてやるぜ、という気概を持ってがんばる一年にしていきたいと思いますので、皆様のご協力をお願いします」などとあいさつを述べました。
このあと、祝宴では商工会女性部有志による祝舞が披露され、北秋田市議会の長崎克彦副議長の音頭で乾杯。出席者は互いに新年のあいさつを交わしながら景気の見通しなどを話題に交流を深めていました。