2013年01月12日
コンテンツ番号7489
防犯と交通安全の決意新たに
(2013.1.12)
北秋田地区交通指導隊連合会(長岐兼雄会長、隊員57人)と北秋田地区防犯指導隊連合会(畠山東会長、隊員49人)の観閲式が1月12日(土)、森吉コミュニティセンターで開かれ、交通事故と犯罪の未然防止へ誓いを新たにしました。
北秋田地区交通指導隊連合会は、北秋田市と上小阿仁村の交通指導隊で組織され平成18年3月に発足。交通指導隊の適正な運営とともに、北秋田警察署管内における交通安全運動の推進に取り組んでいます。現在の隊員数は北秋田市49人、上小阿仁村8人の57人です。
北秋田地区防犯指導隊も同様に、市と村の防犯指導隊で組織され同年3月に発足。犯罪のない明るい社会をめざして管内における地域住民の防犯意識の高揚とともにパトロール等の防犯活動に取り組んでいます。現在の隊員数は北秋田市43人、上小阿仁村6人の49人です。
交通指導隊の観閲式では、長岐会長、津谷市長、中田吉穂上小阿仁村長、橋豊北秋田警察署長による観閲のあと、津谷市長が「残念ながら昨年11月12月と連続して交通死亡事故が発生してしましました。交通事故はその人はもちろん関係者の人生を一変させるとともに、これまでの生活の全てを奪ってしまいかねない、とても悲惨で恐ろしいものであり、交通事故ゼロは全ての人の願いです。今年は北秋田市、上小阿仁村から1件も交通事故の無いようにするため、皆様からのより一層のご尽力をお願いします」などと激励しました。
また、橋署長は「昨年の秋田県内の交通事故死者数は42人でした。実に58年ぶりに40人台でした。車両台数、運転者数が昔と比べ比較にならないほど増えているなかで、最も多かった183人の4分の1以下に減少したというのは非常に高く評価されるものです。これも、自治体をはじめとする住民の皆さんによる交通安全活動が長年に渡って継続的に展開され、それが成熟期に達したことが大きな要因ではないかと思います。しかしながら、未だに42人という尊い命が交通事故で奪われており、その6割が65歳以上の高齢者が占めているなど、交通安全活動の課題も見えています。一方、北秋田警察署管内の交通事故状況を見ると、死者数は5人(前年から4人増)であり、県内の15署のうち一番多い死者数でした。人身事故も非常に多く72件(前年から15件増)でした。死亡事故の1件は管内の住民でしたが、他の4件は、他管内の住民による通過車両の事故でした。その点から見ると、管内の住民の交通安全意識が低下していると言えるものではないと言えますが、管内住民によるあわや死亡事故とういものも2件発生しています。皆さんは、我々と同様に制服を着て活動していただいています。交通事故防止活動に大変大きな力を持っています。この一年また新たな気持ちで、北秋田地区から悲惨な交通事故を1件でも少なくするためになお一層のご尽力を賜りたい」などとあいさつ。
これに対し、交通指導隊連合会の奥山一英隊員は「交通事故死ゼロを願って、交通安全の重要性を広く地域住民に浸透させるため関係団体などと連携し、子どもと高齢者の交通事故防止、飲酒運転の根絶、シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底に全力で取り組みます」と決意を述べました。
一方、防犯指導隊観閲式では、観閲のあと津谷市長が「子どもやお年寄りなど弱い立場の人を犯罪から守るため、地域の方々が普段から見守っていかなくてはならないわけですが、防犯指導隊の皆さんの役割、日頃行われている地域の安心安全のための啓蒙活動、見守りといったものがこれからも非常に大きな役割を果たしていくものだと思っています。どうかこれからも、地域の皆さんの安全安心を守っていただいたように、私たち行政、北秋田警察署ともども力を合わせながら、地域の安全安心のためにがんばっていただきたい」などど激励。
防犯指導隊連合会の畠山会長は「最近の犯罪は広域化してきています。我が地域では大きな犯罪は数少ないわけですが、すぐとなりの地域では大きな犯罪が起きています。そして毎日のように、凶悪な犯罪や事故等が報道されています。我々隊員は、心をひとつにして、この地域に悪質な犯罪や事故が起きないよう、皆さんが安心して暮らせる地域づくりに邁進することを誓います」と決意を述べました。