2013年01月26日
コンテンツ番号7479
貴重な文化財を後世に
(2013.1.26)
「文化財防火デー」の1月26日(土)、災害から文化財を守る想定訓練が森吉地区などで行われ、地区住民や消防機関などが参加し、文化財愛護思想と防災意識を高めました。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に、国宝・法隆寺の金堂が炎上し貴重な文化財である壁画が失われたことを契機に、昭和30年に定められ、毎年この日を中心に全国各地で防火訓練などの文化財防火運動が行われています。
北秋田市では、20日から27日の期間で、合川地区(福田獅子舞伝承館)、鷹巣地区(鷹巣神社)、森吉地区(龍淵寺)、阿仁地区(愛宕神社・稲荷神社周辺)の旧4町ごとの火災想定訓練と、胡桃館収蔵庫(坊沢)、長岐邸(七日市)など6カ所で防火査察が実施または予定されています。
26日に龍淵寺で行われた火災想定訓練には自治会、市消防団森吉分団、市消防署森吉分署などから約50人が参加しました。
訓練は、龍淵寺で法要が執り行われているなか、位牌堂より出火。火災は強風にあおられ本堂へ延焼するおそれがあるとの想定で行われました。火事ぶれのあと住民が消火器を使って初期消火を実施。寺からの避難と貴重な物品等を搬出、消防署・消防団が到着すると、防火水槽から中継による放水などで延焼防止にあたりました。
閉会式では、はじめに市教育委員会生涯学習課の佐藤要課長が「長い年月を経た、神社仏閣を含めた歴史的な建物、資料を守っていかなくてはなりません。そのために、万一火災が発生した場合は、最小限に食い止める必要がありますので、皆さんの協力をお願いします。今まで、地元の人が守り育て、引き継いできた大切な文化財を今度は、私たちが守って後世に引き継いでいくことになるので、重ねて皆さんのご協力をお願いします」などとあいさつ。続いて米内沢本丁自治会の木村義孝自治会長が「最近は災害は忘れないうちにやってくるという方もいます。災害のないことを念じながらも、一旦有事の際は、微力ではありますが、本庁自治会一同、一致協力してことにあたりたい」などとあいさつしました。
最後に、市消防本部の長岐順一消防長が今日実施した、通報訓練、消火訓練、避難訓練、火災防ぎょ訓練、中継送水訓練を振り返りながら「避難したあとに、全員避難できたかを確認するようにしてください。全体的には訓練はうまくいったと思います」などと述べるとともに「災害が発生し場合には、地域の皆さんが、地域ぐるみで災害に向き合うことが一番効果的です。地域の防災力を高めながら、一生懸命がんばっていきたい」と講評しました。