2014年11月07日
コンテンツ番号7455
消防力強化への貢献が認められる
第23回危険業務従事者叙勲の消防功労で瑞宝単光章を受章された澤藤巌さん(70歳・木戸石)と松橋田加生さん(67歳・三里)が市役所を訪れ、津谷市長に受章を報告しました。
澤藤さんは、家業の農業を継いだ後、昭和45年6月に旧鷹巣合川地区消防一部事務組合の発足と同時に消防士に採用。その後組織改編で誕生した旧鷹巣阿仁広域市町村圏組合で合川分署長、上小阿仁分署長などを歴任し、平成16年3月の定年退職までの34年間にわたり消防活動に従事されました。
在職中は、消防大学校の救急科で学んだ経験を生かし、後輩救急隊員の育成、救急資機材の整備、医療機関とのスムーズな連携など救急体制の基盤づくりにも尽力されました。思い出深い出来事として「救急車で搬送中に、3人の出産に立ち会ったこと」と、これまでの消防活動を振り返りました。
受章について「思いがけない章をいただき、恥ずかしい気持ちでしたが、時間が経つにつれ嬉しさがこみあげてきた。かかわった多くの人のおかげです」と喜びを表しました。
松橋さんは、高校卒業後の昭和43年4月に旧合川町が導入した消防ポンプ車の技術員に採用。その後、45年6月に組合組織施行で誕生した旧鷹巣合川地区消防一部事務組合の消防士となり、旧鷹巣阿仁広域市町村圏組合、市消防本部で警防課長、消防次長兼消防署長などを歴任し、平成20年の定年退職までの40年間にわたり消防活動に従事されました。
在職中は、長年の経験から得た消防に関する知識を発揮して、部下および消防団員等の指導育成にも尽力されました。仕事の思い出として「大館能代空港の開港までの5年間、消防施設係長として、空港ターミナルビルや管制塔などの消防施設の整備に携わり、無事開港を迎えたこと」と当時を振り返りました。
受章について「家族、先輩、同僚、部下、地域の人の支えがあって、このような章をいただけたことをたいへんうれしく思います」と喜びを表しました。
2人の報告を受け津谷市長は「消防体制が整っていなかった時代は、陰で色々とご苦労されたことと思う。お二人は現在の消防体制の礎を作ってくれた方で、そのご苦労が認められた」とお祝いを述べました。