2014年09月04日
コンテンツ番号7407
魚座造船所の現地作業始まる
国民文化祭あきた2014の「内陸線アート」で、木造船のオブジェ「魚座造船所」を制作するアーティストで東京藝術大学美術学部教授の日比野克彦氏が9月4日(木)市役所を訪れ、津谷市長へ制作にかける思いを語りました。
日比野氏は2007年の第22回国民文化祭で、徳島県上勝町に「射手座造船所」アートプロジェクトを立ち上げ、地元の方々と共同で地元の杉の木を使った船を制作しました。北秋田市ではプロジェクトの発表が3月であったことから「魚座造船所」と名付けました。
「魚座造船所」のプロジェクトでは、旧浦田小学校のグラウンドに、秋田杉の間伐材を使って全長約10メートル、幅約4メートル、高さ約6メートルの木造船を作ります。日比野氏は9月3日に現地入りし、浦田自治会会員やボランティアの方々とともに、船の土台となる長さ5メートルの角材63本を使い、支柱づくりを行いました。
この日は、日比野氏と浦田自治会の柳山敏幸会長が来庁。
日比野氏は「魚座造船所」の制作に至った経緯を説明するとともに「地域住民の力、地域が持っている素材の力、歴史、人柄が合わさって作品が出来てくる。雪を考えて、板が外れるような設計にした。世界中どこを見てもこの技法の造船所はない。10月のオープンを目指し頑張っていきたい」と抱負を述べました。
柳山会長は「骨組みができれば、軽易な作業もあるので、市内外の方にもぜひ作業に参加してもらいたい」と話しました。
津谷市長は「ふだんは中々浦田に来る機会もないと思うので、このプロジェクトをきっかけに、浦田はもとより北秋田市を訪れるきっかけになれば」と期待を込めました。