2014年08月07日
コンテンツ番号7368
光と音が融合して地域の一体感を生みだす
第28回森吉山麓たなばた火まつりが8月7日(木)、阿仁前田河川公園を会場に開催され、見物客らが郷土芸能やお遊戯、花火などたくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもので今回が28回目。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せて運営しています。地域住民一人一人が、役割分担、協力しながら、手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るとともに、愛郷意識、地域連帯感の醸成を促進することを目的に行っています。
この日は前日から続く大雨の影響により、たなばた絵灯籠大行列が中止になるなどプログラムが一部変更されましたが、午後4時30分からは第1部の「たなばたまつり」では前田小学校児童のロック・ソーラン、前田保育園児のお遊戯、柏木妙子さんの民謡ショー、五味堀餅つき踊り、地元婦人会によるたなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りと次々に披露されるアトラクションを観客らは楽しみました。
予定を繰り上げて午後7時30分から始まった第2部の「たなばた火まつり」が始まる頃には雨も止み、会場にはぞくぞくと観客が訪れるなか、始めに行われた火まつりセレモニーでは池田会長が「初めてといっていいほどの悪天候に見舞われましたが、苦渋の決断で祭を結構させていただきました。この後も雨が心配ですが最後までご覧ください」などと来場者を歓迎。
続いて、来賓の虻川広見副市長が「この火まつりは地域の皆さんが一体となる手づくりのお祭りです。地域の一体感と支え合いの心を醸成するためにも、雨にも負けず地域全体で大いに盛り上がりましょう」などとあいさつを述べました。
セレモニー終了後は、盆木に火が灯され、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田へ」「森吉山火まつり」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。この後、火祭太鼓の迫力ある演奏で会場は盛り上がり、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられ、最後は超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。