2014年08月30日
コンテンツ番号7349
イベントを通して伊勢堂岱遺跡をPR
国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」などをPRする「第14回北秋田市縄文まつり」が、8月30日(土)に北秋田市文化会館で開催され、来場者は土偶づくりや勾玉(まがたま)づくりなどで縄文時代の文化を体験しました。
縄文まつりは、平成13年に同遺跡が国の指定史跡に指定されたのをきっかけに、伊勢堂岱遺跡に関心を持ってもらい、また子供たちにも体験学習の場を提供しようと始まったものです。現在、伊勢堂岱遺跡は環境整備が進められており、立ち入りも制限されていることから、今年は会場を北秋田市文化会館に移しての開催となりました。
この日の開会セレモニーでは、縄文まつり実行委員会の佐藤善寿実行委員長が「今回で14回目を迎えたわけだが、やはりこういったイベントは続けていくことによって、その価値が表れてくるものと考えている。このイベントの本旨と我々の気持ちを市民の皆さんに理解していただき、今後の縄文行事についてもつなげていきたい。これからも皆さんのご協力をお願いしたい」などとあいさつ。
続いて、来賓の三澤仁教育長は「この縄文まつりは、国の史跡に登録されている伊勢堂岱遺跡を大切に保存し、次の世代へとつなげていくことを目的として行われ、今年で14回目を迎えた。長きに渡りご尽力いただいている実行委員会をはじめ、関係者の皆さんに心から感謝申し上げる。ご存知のとおり、北東北縄文遺跡群として目指していた世界遺産登録は先送りになりましたが、今年のゴールデンウィークに開催した特別公開には、4日間で900人もの見学者が詰めかけ、学術的な価値や人気の高さを改めて認識させられた。28年のオープンを目指し、環境整備工事も順調に進んでおり、今後も伊勢堂岱遺跡を広く情報発信しながら、世界遺産登録に向けた活動を続けていきますので、皆さんの協力をお願いします」などと津谷市長からのメッセージを代読しました。
会場では、伊勢堂岱遺跡ワーキンググループのメンバーなどがボランティアスタッフとして協力により、当時の装飾品だった「勾玉(まがたま)」をつくるコーナーや土器・土偶づくり、火おこしの体験メニューのほか、「縄文音楽祭」として縄文をイメージした歌や踊りが披露されるなど、盛りだくさんのイベントが用意され、縄文時代の生活を学びながら楽しい時間を過ごしていました。