2014年07月19日
コンテンツ番号7335
リニューアルオープン初日は来場者3500人
阿仁熊牧場「くまくま園」が、7月19日にリニューアルオープンし、それを記念して記念式典や、19日(土)から21日(月)までの3日間の日程でオープン記念イベント(上杉二三男・実行委員長)が行われ、初日の19日には約3500人が来場しました。
19日の午前10時から記念式典が行われ、佐竹敬久秋田県知事や金田勝年衆議院議員のほか、県議会議員、市議会議員、関係機関の方々が出席。はじめに主催者の津谷市長が「一昨年に発生した 八幡平クマ牧場での痛ましい事故のあと、残されたクマたちの今後について、国内のみならず世界各国からも高い関心が寄せられていた。市としては、同じ秋田県内に熊牧場を有する自治体として、また、動物愛護の観点からも熟慮を重ねた結果、阿仁熊牧場での全頭受け入れを表明し、秋田県の多大なうご支援のもと、本日の完成に至りました。建設工事にあたっては、ここ阿仁打当地区が市内でも一番の豪雪地域という場所柄なため、完成時期を先延ばしにしなければならないほどであったが、工事関係者の皆さんの多大なるご尽力により、このような立派な施設が完成した。新たな熊牧場は、一般的な飼養や展示のためだけではなく、クマの生態に配慮するとともに研究施設としての利用はもとより、命の大切さを学ぶ学習の場としての活用、また、交流人口の拡大による森吉山周辺の観光振興にも大いにつながるものと期待しています。今後とも県や地元住民、関係各所との連携を密にしながら、安全性には十分に配慮し、子どもから大人まで、より多くの方々に動物を通じて命の大切さを学ぶ施設づくりに励んでいきたい」とあいさつを述べました。
このあと、佐竹知事、大森山動物園の小松守園長が祝辞を述べ、式典の最後には、津谷市長、佐竹知事、金田衆議院議員、上杉実行委員長、阿仁合小学校1年の栗谷天花さん、湊穂香さん、大阿仁小学校2年の松橋新太くんによるテープカットが行いオープンを祝いました。
式典終了後には、オープンを待ちわびていた人たちが次々と入場し、ガラス越しに間近でヒグマが見れる新施設の見学を楽しんでいました。
また、正午からはオープニング記念イベントが始まり、阿仁熊牧場の愛称『くまくま園』の名付け親である伊藤清良くん(=米内沢・4歳)に感謝状と記念品が贈られました。上杉実行委員長から感謝状と記念品を受け取った清良くんは、「どうもありがとうございます」と元気にお礼を述べました。
続いて、阿仁合小学校の福田風人くん(2年)、中島滉志くん(4年)、小松環斗くん(6年)の3人が、それぞれヒグマへのメッセージを述べ、福田くんは「くまくま園は、広くてエサも貰えて良いですね。これから僕たちと友達になってください」などと、中島くんは「これから夏休みが始まり、子どもから大人まで沢山の人が来るので楽しみにしてください」などと、最後に小松くんは「日本では北海道でしか生息していないヒグマたちが阿仁熊牧場に来ると聞いて嬉しかった。阿仁には、山や森の生き物たちと一緒に暮らしてきた人がたくさんいます。ここで安心して楽しく暮らしてください」などとヒグマにメッセージを送りました。
さらに、午後1時からは大人気「くまモン」が、地元のキャラクター「バタもっち」や「じゅうべぇ」も登場しました。特設ステージの周囲が、人で埋め尽くされるなか、『くまモン体操』を踊ったり、来場者と記念写真を撮ったりして、この日一番の盛り上がりをみせました。
「くまモンショー」のあと、あいにくの雨に見舞われましたが、ピエロのマッキーさんがジャグリングパフォーマンスを披露し、次々と繰り出される妙技に大きな歓声と拍手が沸き起こりました。会場ではステージイベントのほかにも、多くの出店が立ち並び、馬肉煮込みやきりたんぽ、比内地鶏の焼き鳥など美味しいものに舌鼓を打ち楽しんでいました。