2014年06月01日
コンテンツ番号7324
有事に備え避難誘導訓練
「土砂災害に対する全国統一防災訓練」が6月1日(日)、全国各地で行われ、北秋田市では阿仁前田の桂坂地区を会場に住民と県、市、消防など関係機関が連携し、避難訓練や情報伝達の確認をしました。
国土交通省では、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、6月を「土砂災害防止月間」としています。訓練は、情報伝達手段の確認、土砂災害警戒情報を活用した避難勧告の発令、住民の避難訓練等を行い、今年の出水期に備えた警戒避難体制の整備を図ることなどを目的に、全国の市町村で実施されています。 桂坂地区は土砂災害警戒地区に指定されていることから、今回の訓練場所になりました。
この日の訓練は、秋田県、北秋田市、北秋田警察署、北秋田消防森吉分署および消防団森吉第4分団、桂坂自治会住民などが参加。阿仁前田雨量観測所の状況により、午前9時30分に土砂災害警戒情報を発表したとの想定で、県や関係機関との連絡や報告の情報伝達訓練をはじめ、避難勧告、避難誘導、応急復旧訓練などが行われました。
また、訓練に引き続き、土砂災害講座がコンベンションホール四季美館で開かれ、地域住民や消防団など約50人が参加しました。始めに桂坂自治会の庄司直友会長があいさつし「桂坂自治会は、危険区域、警戒区域の中に約半数の家屋が建っている。いつどのような災害にあうか不安であるが、心の中には今まで何十年と災害がなかったので大丈夫ではないかという安易な心もある。しかし、昨今の異常気象では命が失われるような事故がおこっているので、考え方を新たにして、地域を見守っていかなければならないと思っている」と述べました。続いて津谷市長は「市内には土石流や地滑り急傾斜地、土砂災害危険区域が295か所もある。災害の兆候やサインを見落とさないように、お互いに声を掛け合うことや現実に即した訓練を重ねていくことが重要」などとあいさつしました。
講座では、県砂防ボランティア協会の関係者を講師に、土砂災害から身を守るための日頃の備えや避難方法などを学び防災に対する意識を高めました。