2014年06月01日
コンテンツ番号7323
新緑に囲まれた湖の景色を満喫
奥森吉・太平湖の湖水開きが、6月1日(金)に行われ、太平湖と小又峡を結ぶ遊覧船の運航が始まり、県内外から訪れた観光客が新緑に囲まれた湖の景色を満喫しました。
太平湖は、昭和28年に森吉ダムの完成によってできた周囲30キロメートル、面積195ヘクタール、深さ58メートルの人造湖です。湖には大小13の渓谷渓流が注ぎ、サクラマス、イワナ、コイ、ワカサギ等が多く生息し、渓谷の探勝や釣リ人でにぎわいます。
また、 小又峡は、森吉山東麓のノロ川原生林を源として大小10余りの瀑布、 おう穴、深渕からなる原生峡で、県の名勝天然記念物に指定されており、小又峡船着場から1.8キロメートルの遊歩道が整備され、横滝・曲滝・ガマ淵・三角滝・穴滝・化ノ淵・化ノ滝・化ノ堰・化ノ穴滝と個性あふれる滝や、遊歩道終点の高さ20m迫力満点の三階滝などが観光客を楽しませてくれます。
この日、湖水開きのセレモニーは、太平湖グリーンハウス内で安全祈願の神事が執り行われ、遊覧船を管理するマタギの里観光開発株式会社(上杉二三男・代表取締役)の職員や関係者、観光客など約30人が参加し、今シーズンの無事故を祈願しました。
主催者を代表してマタギの里観光開発株式会社の上杉社長は「これから太平湖周辺の観光や遊覧船の運航が始まる。今年は雪が多くグリーンハウスもかなりの被害を受け、一部使用できない場所もありるが、11月まで安全第一に努め遊覧船を運行していきたい。夏は涼しく、秋は絶景のこの場所を、皆さんの協力を得ながら更なる集客に努めていきたい」などとあいさつ。
続いて、来賓の虻川広見副市長は「湖水開きが、多くの方々の参加のもと開催されましたことを心からお祝い申し上げます。この太平湖は周囲が広葉樹で囲まれ、夏は新緑、秋は紅葉が、湖と絶妙なコントラストを生みだし、自然愛好家からも非常に高く評価され愛されている。市としても太平湖及び小又峡を観光の大きな拠点とし、整備にも尽力していきたい。安全面には万全な体制で臨みながら、今年も太平湖、小又峡に来て良かったと言ってくれる方が一人でも増えるよう、関係者の皆さんのご協力をお願いしたい」などと祝辞を述べました。
この後、小又峡船着場へと出航した遊覧船『森吉丸』の第一便には、運行を待ちわびていた観光客が乗り込み、記念写真を撮りながら、新緑の木々で囲まれた湖と白く雪が残る森吉山の景色を楽しみました。
遊覧船は、6月1日の湖水開きから10月の紅葉シーズンまで、毎日7便が運航され、観光客を秘境小又峡へとご案内します。 周囲はカエデやナラ、トチなどの広葉樹に覆われ、夏の新緑、秋の紅葉のシーズンには遊覧船からの眺めを目当てに多くの観光客で賑わいます。