2014年06月04日
コンテンツ番号7322
広い環境のもとで肥育
(2014年6月4日)
市営高津森牧場の入牧式が6月4日(水)に行われ、利用組合員や農協、県、市などの関係者約30人が参加し、牛の成長と牧場の安全を願いました。
森吉山阿仁スキー場に隣接する高津森牧場は、昭和45年に旧阿仁町が畜産振興のために開設し、面積は78haでうち草地が35haです。標高約550mから約600mに位置するため、夏場でも気温は上昇しにくく、牛にとって快適な環境で放牧が行われています。夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式は、牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。
この日、放牧されたのは成牛23頭と子牛11頭、それに県から借り受けした種牛1頭の合わせて35頭で、今年は、整備で市営鷹巣牧場を休止しているため鷹巣利用組合員の牛も加わりました。衛生検査を終えた牛は、待機する囲いの扉が開けられると勢いよく飛び出し、草をはんだり広さを確かめるように駆け回ったりしていました。
同牧場では、以前は褐毛和牛の飼育が中心でしたが、平成11年から価格の高い黒毛和牛へ変更する組合員が多くなり、この日放牧されたのはすべて黒毛和牛です。放牧は10月下旬まで行われ、今後20頭ほどが加わる予定です。