2014年06月11日
コンテンツ番号7313
市議会6月定例会や阿仁熊牧場について説明
市長定例記者会見が、6月11日(火)に市役所本庁舎で行われ、北秋田市議会6月定例会、阿仁熊牧場のツキノワグマ大量死による検査結果及び同施設のリニューアルオープンイベントなどについて説明しました。
主な会見の要旨は次のとおりです。
1.平成26年北秋田市議会6月定例会について
平成26年市議会6月定例会を6月17日に招集することにしました。今定例会には条例案2件、補正予算案等12件、単行議案4件、報告2件の計20件の提案を行うこととしています。
一般会計補正予算案については、既定の予算額に1億3,882万円を追加して、総額を238億8,252万円とすることとしたものです。
歳出の主なものとしては
- 健康づくりや安全安心対策を目的とした事業が採択された二つの地区で行われる過疎集落等自立再生対策事業として、1,750万円
- 4月からの消費税率引き上げに伴う子育て世帯への対策として、対象児童一人に1万円を給付する子育て世帯臨時特例給付金として、2,763万円
- 阿仁合小学校教室棟の床のゆがみの改修事業費として、806万8千円
- 前田小学校体育館の屋根の雨漏り等の改修事業費として、1,553万8千円
などを計上しています。
2. 阿仁熊牧場ツキノワグマ大量死に係る検査結果について
今年2月下旬から4月上旬にかけて阿仁熊牧場施設内におけるツキノワグマの大量死について、病理学及び生理学的検証の観点から2つの検査機関に鑑定依頼を行ない、このほど検査結果が整いましたので報告します。
感染症や細菌の病理所見等について、県食肉衛生検査所に原因特定依頼を行ったところ特に異常はなく、また、今回の発症が冬眠から目覚める時期に限られていることから、代謝異常も疑い、健康個体5頭と異常個体1頭の計6頭分の血液を北海道大学大学院獣医学研究科に検査依頼を行いましたが、こちらも特に異常は見られませんでした。
今回の事例の直接的な原因は判明できなかったわけですが、今後も引き続き、クマの飼育環境や行動等に注視しながら、同様の事例が発症しないように、関係機関等との連絡を密にして、飼養管理に努めていきたいと考えています。
3. 阿仁熊牧場リニューアルオープンイベント及び愛称の決定について
阿仁熊牧場リニューアルオープンイベントが7月19日から開催されることになりました。このイベントについては、佐竹知事の記者会見で発表されましたが、国内外で大人気の「くまモン」が特別ゲストとして出演することが決まっており、たくさんの皆様のご来場が期待されるところです。
市としても、新たな熊牧場を全国に発信する機会と捉え、県やマタギの里観光開発株式会社との連携のもと、19日から21日までの3日間にわたり、超神ネイガーショーや動物ふれあい体験などのオープンイベントを実施することとしています。
また、このたびのリニューアルオープンに合わせ、阿仁熊牧場の愛称を募集したところ、146点の応募があり、審査の結果、愛称を「くまくま園」に決定することとしました。応募者は、市内の4歳の男の子で、「クマがかわいい感じ」という応募理由や、「くまくま」という部分が、ツキノワグマとヒグマの2種類の熊を表していることなどを高く評価し決定したものです。
4.国民文化祭関連事業について
国民文化祭関連事業の二つのイベントについてお知らせします。一つ目はチェンソーアートフェスティバル関連として、今週末の14日と15日に北欧の杜公園において、第7回東北チェンソーアート競技大会が開催されます。今回は、全国から合計20名が参加して競技が繰り広げられますが、その中には10月の国文祭本番のチェンソーアートフェスティバルにも出演予定の栗田さんをはじめ、氷の彫刻師として国際大会での優勝経験を持つ小阪さんが参加されます。また、同時開催として、10月の本番でも行われる親子木工体験コーナーも行われる予定となっています。
二つ目は、今月29日の午後1時から北秋田市交流センターで「100日前カウントダウンイベント」が開催されます。このイベントは、県内8か所で同時に開催され、大館・北秋田会場の交流センターでは、根子番楽をはじめ、あゆかわのぼるさんによる詩の朗読や浜辺の歌の合唱などが行われ、一足先に本番の雰囲気を味わえるようなプログラムとなっています。
どちらのイベントも、入場は無料でどなたでも参加できますので、ぜひ多くの方に会場に足を運んでいただき、10月の本番に向けて機運を大いに盛り上げていきたいと考えています。
5.森吉山観光パスについて
6月1日から、森吉山観光パスの販売を開始しました。「阿仁ゴンドラ」「太平湖遊覧船」「安の滝・阿仁熊牧場」の3種類と、その中から2種類を選べる「2エリア周遊」という全4種類のラインナップで、料金には内陸線の全区間やゴンドラ、遊覧船への乗り放題はもちろん、駅から各場所までの往復のタクシー料金も含まれており、とてもお得な内容となっています。また、地域事業者のご協力により、宿泊施設や観光施設などで、各種割引などの「ちょこっとサービス」が利用できる特典もついています。
観光パスの販売場所は、仙北市と北秋田市内の計15か所となっていますが、今週末に秋田駅ぽぽろーどで開催される「秋田がんばろう市」でのPR活動をはじめ、都内の各旅行会社や観光メディアへの訪問、隣県を含めた道の駅などへのパンフレット配布など、あらゆる機会を捉えて売り込んでいく予定です。
この事業は、公共交通機関や地域観光の活性化に向けた誘客のために行うものですが、森吉山観光エリア内の鉄道、ゴンドラ、タクシー、遊覧船が利用できる地域型パスとして、今後は「森吉山まるごとプロジェクト事業」や、来月リニューアルオープンする「阿仁熊牧場」への誘客にもつながるものと、大きな期待を寄せているところです。
6.その他
6月22日に交流センターで、映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」の上映会が開催されます。この上映会は、北朝鮮に拉致された日本人を救出する秋田の会北秋田地区の主催によるもので、北朝鮮強制収容所に生まれた青年が、脱北するまでの壮絶な半生と強制収容所の実態を描いたドキュメンタリー映画となっています。
先般、日本と北朝鮮が拉致被害者の全面的な再調査を行うことで合意され、当市出身の特定失踪者の松橋恵美子さんをはじめとする多くの被害者を含めた拉致問題全面解決への第一歩として、大いに期待しているところです。この映画によって、現在も隣国で起こっている驚愕の現実を認識し、市民一丸で拉致問題解決を目指していく為の機運を高める契機となるよう本日ご紹介しました。入場料金は無料となっていますので、この貴重なドキュメンタリー映画をたくさんの市民の方々にご覧いただきたいと思います。