2014年05月03日
コンテンツ番号7286
3年ぶりに森吉神社で安全祈願
夏山シーズンの幕開けを前に5月3日(土)、好天のなか森吉山山開きが現地で行なわれ、一般参加者や関係者ら約200人が参加し、今年一年の安全を祈願するとともに春山登山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000mから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて約300種類ともいわれる高山植物が咲き誇ります。
この日は、まだ雪が多く残っており、登り口のこめつが山荘までは車で行くことができない状況でしたが、山開きをまちに待った県内外からの登山愛好者は、午前8時50分に駐車場を出発し、旧森吉スキー場ゲレンデの残雪を踏みしめながら一ノ腰(標高1,264m)を経て森吉神社までの約4キロを各自のペースで登りながら春山登山を満喫しました。
また、午後11時10分からは森吉神社で安全祈願の神事が行われました。昨年、一昨年と天候に恵まれず、ロッジ森吉やこめつが山荘で神事が行われており、森吉神社での神事は3年ぶり。藤本正義宮司による祝詞のあと、お祓いや市や県、山岳連盟、一般参加者の代表者が玉串奉てんをして、今年一年の無事故と安全を祈願しました。なお、一般参加者の代表は、例年、遠方から参加されている方が代表者に選ばれており、今年は広島県から参加の男性が代表を務めました。
このあと、主催者を代表して柴田明弘・北秋田市商工観光課長が「好天に恵まれ、多くの登山愛好者や関係機関の参加を得て、開催することができたことに厚くお礼申し上げる。森吉山は春の新緑、夏の草花、秋の紅葉、冬の樹氷、スキーと一年を通して多くの方々に親しまれている。特に、これからの季節は数多くの高山植物が咲き、まさに『花の百名山』として多くの登山客を魅力してくれるものと確信している。市としても森吉山を大切にしながら、今後も多くの皆さんに訪れていただき、親しまれる山にしていきたいと考えている。今後も関係機関及び参加者の方々のご協力をお願いするとともに皆さんのご健勝を祈念しています」などと市長からのメッセージを読み上げました。
神事のあと、参加者は神社でお参りをしたり、隣接する避難小屋で食をとりながら参加者同士で交流を深めました。また、好天に恵まれたこの日をさらに満喫しようと、山頂に向かう人や山スキーを楽しむ人などもおり、それぞれ春山を思う存分楽しんでいました。