2014年05月31日
コンテンツ番号7213
完成の出来栄えが楽しみ
枠に沿って丁寧に植える参加者
内陸線の車窓から眺める田んぼアートを制作する田植え作業が5月31日(土)、小又平里地区と阿仁小渕地区で行われ、地元の児童や住民など多くのボランティアが参加しました。
田んぼアートは、古代米の異なる品種を植え、紫、黄、緑、赤など色とりどりの葉や穂によって絵や字を描き楽しむもの。作業を通して北秋田市の地域住民のつながりを育むとともに、観光客が訪れたくなる景観をつくり、秋田内陸線の集客力アップにつなげようと秋田県北秋田地域振興局が企画し、今回が3回目です。
今年のテーマは「日本昔話」で、平里地区には縦30m、横60mの「笠地蔵」、小渕地区には縦120m、横70mの「かぐや姫」をイメージした図柄を浮かびあがらせる計画です。この日の田植え作業に先立ち、北秋田建設業協会若手会員らで組織する「若葉会」(菊地建一会長)の有志が、トータルステーション(TS)という機器を使って、図柄の基となる下絵を描くための測量作業を行っています。
午前中に行われた平里地区での田植え作業には、地元の前田小学校の全校児童69人を始め、地域住民、一般ボランティア、JAあきた北央、秋田内陸縦貫鉄道(株)、北秋田建設業協会、北秋田地域振興局、市役所などから約130人が参加しました。始めに、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の酒井一郎社長が「田んぼアートは会社にとってたいへんありがたい企画。内陸線に乗って多くの方々に見てもらいたいたいと思っていますので、どうかよろしくお願いします」などとあいさつしました。
続いて、担当者が植え付け方法や注意事項などを説明した後、参加者が「ゆきあそび」「あかねあそび」「黄大黒」など5種類の品種の苗を、絵柄の形に張られた枠の中に一株一株ていねいに植えながら、完成品の出来栄えに期待を寄せていました。
田んぼアートの見頃は、6月下旬から8月下旬の予定で、阿仁合駅~小渕駅間と前田南駅~前田駅間を走る内陸線の車窓から観ることができます。