2014年03月13日
コンテンツ番号7244
34年の歴史に幕
たかのす幼稚園(三澤仁園長、児童数4人)の卒園証書授与式並びに閉園式3月13日(木)、同園と坊沢公民館で行われ、4人の卒園児が楽しい思い出の詰まった園舎を巣立ち、同園は34年の歴史に幕を閉じました。
たかのす幼稚園は昭和55年4月に設立された鷹巣町立西幼稚園が母体。平成17年3月の市町村合併による北秋田市の誕生に伴い市立鷹巣西幼稚園に改名し、平成19年4月の市立鷹巣北幼稚園との統合により開園しました。これまでに682人が卒園し、昭和56年度のピーク時には90人も園児がいましたが、少子化などにより年々園児数が減少し、平成25年度をもって閉園することになりました。
この日行われた最後の卒園証書授与式では、三澤園長が4人の卒園児に卒園証書を授与したあと、「入園したときはとても小さくて、かわいくてちょっぴり心配でしたが、今は大きくなって何でもできるようになりましたので、何も心配していません。 4人は仲良しだったのに卒園してお別れすることになりますが、これからもずっと友達でいてください」などとあいさつ。
続いて来賓の津谷市長が「皆さんはこの幼稚園に毎日通って元気いっぱいのお兄さんになりました。小学校でも新しい友だちをたくさんつくって、仲良く勉強を頑張って、元気なあいさつのできる立派な小学一年生になってください」などとあいさつ。
戸澤拓史PTA会長は「運動会やクリスマス会で皆さんが一生懸命に頑張る姿はとても素敵でした。 また、毎日先生方にいろいろなことを教えていただき、立派なお兄さんになったと思います。4月からはいよいよ小学生です。この幼稚園で学んだことをしっかりと頭に入れてお友達と頑張ってください」などとあいさつしました。
このあと卒園祝い品として、園児たちが描いた絵が表紙となったアルバムが市から贈呈され、園児たちがそれぞれ大きくなったら「本屋さんになりたい」「サッカー選手になりたい」などと将来の夢を発表しました。
また、手話を交えながら歌を披露し、「楽しかった幼稚園、思い出いっぱいの幼稚園。僕たちはこんなにおおきく強くなりました。もうすぐ1年生、胸を張って1年生。楽しかった幼稚園とも今日でお別れです。皆さんさようなら。」とお別れの言葉を述べて式を閉じました。
続いて行われた閉園式には歴代園長及び職員など約60人が出席。はじめに三澤園長が「幼稚園は閉園することになりましたが、社会情勢がどう変わろうとも幼児教育の重要性は不変であり、ますます教育の大事な柱となっていくものと考えている。家庭においてできること、学校で教えること、家庭と学校と地域で連携して育てることをお互いに知恵を出し合いながら進めていきたい」などとあいさつを述べました。
続いて津谷市長が「やむなく閉園の決断となったことを誠に残念に思う。しかし、皆さんに見守られながら行ってきた幼児教育に対する努力と情熱は、貴重な財産として有形無形に生き続けていくものと信じている」などと述べました。
また、閉園式の実行委員長として戸澤PTA会長が「たかのす幼稚園は閉園しますが、これまで培われてきたたかのす幼稚園の教育方針『はつらつと思いやりを持ち、粘り強く頑張る心』は、今後も失われることなく末永く受け継がれていく」などと同園をこれまで支えてきた関係者と共に確認しました。
式典の最後には、最後の卒園児による歌が披露され、34年の歴史に幕を閉じました。