2014年01月08日
コンテンツ番号7100
きたあきたいじめゼロサミット
(2014.1.8)
『きたあきたいじめゼロサミット』が、1月8日(水)、中央公民館で開かれ、市内小中学校の代表生徒18人が、いじめ問題について話し合いました。
この事業は北秋田市教育委員会の主催で行われたもので、児童生徒自らがいじめの問題について学び・考え、いじめの防止を訴えるような取り組みを推進するとともに、社会性を育み円滑に他者とコミュニケーションを図る能力を育てることを目的として、初めて開催されました。
開会にあたり、三澤仁教育長は「市では、毎年いじめについての調査を行っており、けがや死に至る大きなものはありませんが、ひやかしなどで嫌な思いをしたことがあるというのが、市内の小中学校で75件あった。県の調査でも件数は3倍に増えており、国もこの問題を重大と捉え、いじめ防止対策推進法という法律ができたが、これは大人が作った法律であり、ぜひ子ども達の力、自分たちの力で、いじめ問題を解決していこうと今回のサミットを開催した。どうすればいじめが無くなるのかを今日は話し合い、北秋田市の小中学校でいじめが無くなることを願っている」などとあいさつを述べました。
この後、小学生グループと中学生グループに分かれて『いじめゼロ宣言』の作成に取り掛かりました。始めは皆さん他校の生徒と初対面ということで緊張した様子でしたが、次第に緊張もほぐれ、活発な意見交換がなされました。
グループ別会議のあとの全体会では、各グループが作成した『いじめゼロ宣言』を発表したほか、今回参加しての感想について、小学生からは「みんなで決めた宣言を忘れずに友達と仲良く過ごしていきたい」、「今日話し合ったことを学校で取り組みたい」、「いじめについて深く考え、今日学んだことを今後に活かしていきたい」などと、中学生からは「他校の生徒と話し合うことができ、いろいろな考えがあること学ぶことができた」、「いじめ解決には、コミュニケーションが大切だと感じた。今日はこのような会を開催していただき、ありがとうございました」、「今日話し合ったことを全校で共有し、いじめが無くなるよう努めたい」なとど感想を述べました。
最後に、学校教育課の遠藤元博課長が「今日は皆さんの話し合いにより、家を建てるにあって中心となる柱の部分が、小学校と中学校にそれぞれ5本完成した。しかし、これで終わりではなく、各学校でこれを基に屋根や壁、窓の部分になる、いじめ問題への具体的な取組が一緒になって立派な家が完成する。今日は本当に素晴らしい柱が完成したので、今後は各学校の児童会や生徒会、各学級でも、いろいろな話し合いをして進めてもらいたい」などと講評を述べました。
『いじめゼロ宣言』
小学生
- 私たちは、お互いの良いとことを認め合います
- 私たちは、一緒に遊んだり話したりして、友達と仲良くします
- 私たちは、いじめを絶対しないという強い心を持ちます
- 私たちは、いじめを見かけたら見て見ぬふりをせず、勇気を出して止めます
- 私たちは、相手の立場になって考え、思いやりの心を持って行動するようにします
中学生
- 私たちは、一人一人の個性をしっかり受けとめ、協力して生活します
- 私たちは、言葉遣いに気を付けて生活し、相手の気持ちを考えて過ごします
- 私たちは、いじめの実態を捉え、お互いの意識を高め合うために発信します
- 私たちは、お互いの会話の中でコミュニケーションを大切にします
- 私たちは、みんなの良さを見つけ、思いやりの心を持ち生活します