2014年01月24日
コンテンツ番号7080
全国から『どぶろく』が大集合
(2014.1.24)
1月24日(金)、前日から行われている「第9回全国どぶろく研究大会in北秋田」が、北秋田市文化会館で再開され、事例発表や意見交換が行われました。
事例発表では、山形県飯豊(いいで)町、富山県南砺(なんと)市、高知県大豊(おおとよ)町の3市町が、どぶろくを活用した取り組みを発表しました。
最初に発表した山形県飯豊町は、飯豊町商工観光課観光交流室の大久保 勝さんと(株)緑のふるさと公社の橋 亮さんが発表者を務め、どぶろくを活用した地域振興研修会やどぶろく新酒発表会の開催のほか、どぶろくを使った「まんじゅう」や「どらやき」、「ケーキ」、「どぶろくラーメン」などのどぶろく関連商品の開発について紹介しました。
次に富山県南砺市の発表では、利賀どぶろくの会の中西邦康さんが発表者を務め、都市との交流や若者を取り込むことを目的として、「利根百姓塾」を開催し大学生に田植えなどを体験してもらいながら、食の安全安心へのこだわりや地域資源の魅力を発信している事例や、山菜などの地域の食材をより引き立てるどぶろくの存在について紹介しました。
最後の高知県大豊町の発表は、大豊町産業建設課の美濃明男さんと農家食道ファミリー大杉の杉本輝秀さんが発表者を務め、どぶろくを造るにあたって苦労したことや、多くのイベントに参加し販売の促進活動に努めている事例を述べたほか、多くの観光客が訪れる日本一の大杉と美空ひばりさんの「川のながれのように」の歌碑に、どぶろくを組み合わせた取り組みなどが紹介されました。
事例発表の後には、実行委員会副会長の虻川広見副市長が進行を務め、意見交換会が行われました。会場の参加者からは事例を発表した3市町の発表者に、どぶろく関連商品の開発にあたって苦労したことや、どぶろくをお菓子などに含まれるアルコール度数などの質問が出されました。意見交換の中で、先日の講師であり、この日アドバイザーを務めた石川 好 氏は「昨日、講演でも話した組み合わせは、どぶろくと料理のように物と物の組み合わせだけではなく、歴史や物語などの組み合わせも考えられる。各市町村には歴史や伝統は必ずあるので、様々な組み合わせを考えてもらいたい」などと、どぶろくとの組み合わせは多種多様であることを述べました。
閉会式では、来年の第10回大会が開催される北近畿地区から、大会を主催する但馬グリーンツーリズム協会の代表者が、先日開催が決定した第11回大会の開催地である新潟県佐渡市の代表者が、それぞれ地元のPRと参加の呼びかけを行いました。最後に実行委員の笹木俊雄委員が「2日間で行われた今研究大会が、皆さんのご協力により、盛大に滞りなく終えることができた。皆さんと来年、北近畿で再会できることを期待し、第9回大会を閉会します」などと宣言し、閉会しました。