2014年01月26日
コンテンツ番号7078
平成26年文化財防火デー想定訓練
(2014.1.26)
「文化財防火デー」の1月26日(日)、災害から文化財を守る想定訓練が旧阿仁鉱山外国人官舎(通称:異人館)で行われ、地区住民や地元消防団などが参加し、文化財愛護思想と防災意識を高めました。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に、国宝・法隆寺の金堂が炎上し貴重な文化財である壁画が失われたことを契機に、昭和30年に定められ、毎年この日を中心に全国各地で防火訓練などの文化財防火運動が行われています。
この日の火災想定訓練には、下新町自治会、市消防団阿仁分団、市消防署阿仁分署、市役所などから約60人が参加。阿仁郷土文化保存伝承館と異人館の渡り廊下の照明器具から出火したとの想定で行われ、館内の職員や阿仁窓口センター職員、下新町自主防災組織、消防署・団が連携し、通報や避難誘導、消火にあたりました。
この内、バケツリレーによる初期消火訓練を行った下新町の自主防災組織の会員らは、小雨交じりの天候の中、水を汲む人、水を送る人、水をかける人、空のバケツを送る人など役割分担し、手際よく訓練にあたっていました。
閉会式では、はじめに市教育委員会生涯学習課の佐藤要課長が「阿仁地区は、マタギや鉱山の資料、根子番楽に代表される無形民俗文化財の衣裳や道具など大事なものがたくさんあります。文化財に関心を持ってもらうとともに、大事な文化財を守って後世に伝えていくため、皆さんのご協力をお願いします」などとあいさつしました。
続いて、北林昭男市消防団副団長が「ここ下新町地区は、一昨年から自主防災組織ができ、安心しています。まだまだ寒い時季が続きますので、火気の取り扱いにとともに、屋根の雪下ろしや除雪による事故に十分気をつけてください」などと述べました。
最後に、市消防本部の長岐順一消防長が、今日実施した、通報訓練、避難訓練、初期消火訓練、中継送水訓練を振り返りながら「今日は、4つの訓練を順番に実施しましたが、火災によっては、火を消すのが先か、通報するのが先か、避難させるのか先かなど、その場その場で対応が変わってきますので、訓練をたくさん行って万一に備えてください」と講評しました。