2015年12月28日
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実働29年のプロ野球生活を振り返る
今季で現役を引退したプロ野球「北海道日本ハムファイターズ」の中嶋聡さん(46歳)が、12月28日に出身地・北秋田市の津谷市長を訪ね、現役引退を報告しました。中嶋さんは「この地域から出てプロ野球の世界で頑張れたことを誇りに思う」と語りました。
中嶋さんは、1987年に鷹巣農林高校(現秋田北鷹高校)からドラフト3位で阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)に入団し、西武ライオンズ、横浜ベイスターズ(現DeNA)を渡り歩き、2004年から北海道日本ハムファイターズでプレーしました。
強肩の捕手として知られ、1989年にゴールデングラブ賞を獲得。日本ハムでは、2006年の44年ぶり日本一に貢献し、2007年からバッテリーコーチを兼任しながら、今シーズンには実働29年のプロ野球タイ記録を樹立しました。引退後は、日本ハムのゼネラルマネジャー(GM)特別補佐に就任し、フロント業務を担うことになっています。
市役所を訪れた中嶋さんに津谷市長が花束を手渡し、「お疲れさまでした。29年間頑張ってきたのはすごい。長い間にエピソードも作ったし、立派な成績も残した。今度、アメリカに行くことになるが、それだけ球団から信頼され、コーチ業をしっかり学んで来いということ。不安もあると思うが、やりがいがある仕事だと思う」とさらなる活躍に期待しました。
中嶋さんは、29年間のプロ野球生活を振り返り、印象深い試合として阪神淡路大震災があった1995年にオリックスでリーグ優勝したことや、2006年に日本ハムが北海道に移って初めてリーグ優勝し、日本一になった時に試合に出られたことを挙げました。
また、現役を引退して「今のところ、オフと変わらない。今まではオフでもトレーニングしながら休んでいたが、1月に入っても全然焦らなくてもいいのが、辞めた時の気持ちなのかなあと思っている」と話しました。
中嶋さんは、1月3日まで実家で過ごし、1月28日にチームの米国キャンプに同行。そのまま、チームと提携する米大リーグ「サンディエゴ・パドレス」にコーチ留学することになっています。