2015年11月13日
コンテンツ番号7042
人権尊重や思いやりの心の重要性を再認識
平成27年度「子ども人権デーの集い」in鷹巣中が、11月13日(金)に鷹巣中学校体育館で開かれました。人権の標語や作文の表彰と発表などが行われ、小・中学生や教職員、保護者など約350人が参加し、人権への理解を深めました。
「子ども人権デーの集い」は、大館人権擁護委員協議会(伊藤良子会長)などが組織する、秋田県北地域人権啓発活動ネットワーク協議会などが主催するもので、同協議会が募集した小学生人権標語コンテストと中学生人権作文コンテストの優秀作品表彰や発表など、人権擁護啓発活動の一環として、大館、鹿角、北秋田の各地区持ち回りで行われており、今回で10回目の開催となります。
第1部では、はじめに、大館人権擁護委員協議会の伊藤良子会長が「子ども人権デーの集いは、平成18年から開催し、今年で10回目。人権とは、安全で安心して自分で決めて行動できること。皆さんに人権を分かってもらえるよう、作文を作っていただいたりしている。今日の人権標語、作文の発表、講演がこれから皆さんの心の糧になることを願う」などとあいさつしました。
続いて、来賓の北秋田市教育委員会の三澤仁教育長が「どこの学校でも人権侵害「いじめ」が行われている。北秋田市では小・中学生が「いじめゼロ宣言」をしているが、実際は、その通りにはなかなかいかない。いじめについては大きな社会問題になっていますが、これは一人一人の心の在り方の問題です。自分の良心に誓っていじめをしないという強い決意がいじめを根絶する何よりの方法だと思います」などとあいさつを述べました。
この後、小学生人権標語コンテスト(1795点の応募)と中学生人権作文コンテスト(492点の応募)の大館地区予選で優秀賞に各11点が選ばれ、受賞者に表彰状が贈られました。表彰の後、小学生人権標語の受賞者はステージに一列に並び、順番に一人ずつ自分の標語を読み上げ発表しました。この中で、畠山知夏さん(大館市立成章小6年)の標語「見えてる?あの子はいつも一人だよ」は、県大会でも優秀賞に選ばれました。
また、中学生人権作文では、入賞の畠山里緒さん(鷹巣中3年)、若松杏実さん(森吉中3年)がそれぞれ発表しました。この中で、県大会でも優秀賞に選ばれた畠山里緒さんは「どんな出会いにも」と題した作文で、「私たちは出会ったからこそ、お互いを知り、いじめや差別を生んできた。でも、ほんの少し視点を変えたらどうだろうか。せっかく出会ったのだ。この人生、この運命、この命のうちに。出会ったからこそ、その人の存在を知ることができたのだ。私たちはお互いを理解し、受け入れることを大切にしなければならない。その人が自分に何を与えてくれるのか。そう考えると、自分づくりのためにもかかわってみたいと思えるのではないだろうか」と発表し、相互理解の大切さを訴えました。
第2部では、秋田保護観察所企画調整課の本平利幸課長による講演「安全・安心な地域社会を築くために」も行われ、参加した生徒や教職員、保護者は、人権の尊重や思いやりの心を育てることの意義・重要性を再認識していました。
受賞者は次の通りです。
氏名 | 学校名 | 学年 | 応募作品(標語) | 県提出作品 |
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日景 春花 | 釈迦内小学校 | 6年 | 「自分らしく」はあたり前 「いじめが無い」のもあたり前 | 〇 |
畠山 知夏 | 成章小学校 | 6年 | 見えてる? あの子はいつも 一人だよ | 〇 |
佐藤 颯太 | 上川沿小学校 | 6年 | ちょっと待て 返す言葉を 考えて | 〇 |
菅原 愛唯 | 花輪小学校 | 6年 | この世界 だれもがみんな 主人公 | 〇 |
松宮 歩夢 | 十和田小学校 | 6年 | 思いやり あなたがみんなに できること | 〇 |
豊田 光嬉 | 平元小学校 | 6年 | だいじょうぶ? 魔法の言葉で 花が咲く | 〇 |
長岐 真富 | 綴子小学校 | 5年 | 人はみな 一人一人の 色がある | 〇 |
三浦 健太 | 前田小学校 | 6年 | 高齢者 ぼくたち子どもが 助けます | 〇 |
秋林 浩平 | 大阿仁小学校 | 6年 | 「思いやり」 思いはことばで 伝えよう | 〇 |
佐々木 彩乃 | 鷹巣小学校 | 5年 | ありのまま 自分らしさは そこにある | 〇 |
八代 康嵩 | 鷹巣小学校 | 6年 | 使いましょう 自分がもってる やさしさを |
※畠山知夏さんは、県大会でも優秀賞を受賞しています。
氏名 | 学校名 | 学年 | 応募作品タイトル(作文) | 県提出作品 |
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奈良 祐佳 | 成章中学校 | 3年 | 私を支える力 | |
村木 桜響 | 十和田中学校 | 2年 | 母が私に気づかせてくれたこと | 〇 |
齊藤 真哉 | 八幡平中学校 | 3年 | 同じ「人間」 | |
芳賀 千鳳 | 尾去沢中学校 | 2年 | 人権のあるべき姿とは | 〇 |
三浦 花音 | 尾去沢中学校 | 3年 | 偏見の目 | |
澤田 羽夏 | 小坂中学校 | 1年 | 「誰かが」ではなく「自分から」 | 〇 |
河田 亜依 | 鷹巣中学校 | 3年 | 私たちができること | 〇 |
畠山 里緒 | 鷹巣中学校 | 3年 | どんな出会いにも | 〇 |
佐藤 麗香 | 鷹巣中学校 | 3年 | あの日の駅のホームから | 〇 |
山内 聖佳 | 鷹巣南中学校 | 3年 | 花と育てる思いやりの心 | |
若松 杏実 | 森吉中学校 | 3年 | 私にできること | 〇 |
※畠山里緒さんは、県大会でも優秀賞を受賞しています。