2015年11月23日
コンテンツ番号7034
力強いばちさばきによる勇壮な演奏を披露
北秋田鷹巣祇園太鼓振興会(金澤啓司代表)主催の第25回審査会が、11月23日(月)に市文化会館で開かれ、市内の小学生が日頃の練習の成果を競い合い、力強いばちさばきによる勇壮な演奏を披露しました。
鷹巣祇園太鼓は、昭和60年に旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が北九州市の「小倉祇園太鼓」にならい取り組み出したのが始まりで、小学校への和太鼓が配置され子どもたちに指導が始まり、平成5年に「鷹巣祇園太鼓振興会」が結成されました。
振興会ではその後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続け、今年で30周年を迎えました。これを機に、長年にわたり祇園太鼓を盛り上げてきた今立明代表が勇退し、教え子の金澤啓司さんが新代表となりました。これまで祇園太鼓を体験した子どもは約1600人に上り、その2世世代も取り組み始めています。
開催にあたり、金澤代表は「北秋田祇園太鼓は、今年で30年を迎えます。長年、子どもたちと指導者の太鼓に対する情熱があったからこそ続けてこられたものと思います。来年度からは、北秋田祇園太鼓連絡協議会として再出発します。新たなる祇園太鼓を目指し、今あるものを継続し、若い世代の代表として太鼓に対する情熱を広げたいと思います。今後ともご支援ご協力の程よろしくお願いします」とあいさつ。続いて、村上正子さんのフラメンコと中高生、一般による八丈太鼓のオープニング演奏が行われました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラと呼ばれるスリ鉦をリード役に「ドロ打ち」(表)と「カン打ち」(裏)の2人が独特のリズムを繰り返し叩き合うもので、素朴でありながら伝統の重みを感じさせる打法は和太鼓の原点といわれています。審査会には市内の小学校から、2人一組で演奏する個人の部に13組、団体の部は小学校区ごとの6団体が参加しました。個人の部は太鼓の表と裏の調和やジャンガラとのリズム感、団体の部は全体の調和や力強さなどを基準に審査が行われ、参加者は、これまでの練習の成果を発揮しようと真剣な表情で演技していました。
また、審査のほかにも阿仁公民館移動奨励室チーム、合川新生園の「祇園太鼓クラブ」が特別出演。さらに、鷹巣南中学校・鷹巣中学校有志・森吉中学校有志・北鷹高校の生徒たちが友情出演し、保護者や一般の太鼓愛好家による演奏の後は、発表審査会の締めくくりとして出演者全員が参加しての「100人打ち」の合同演奏でフィナーレを飾りました。
審査の結果、個人の部は簾内佑希菜さん(鷹巣西小6年)と松山真菜さん(鷹巣西小6年)、団体の部も鷹巣西小学校区が最優秀賞に選ばれました。