2015年10月01日
コンテンツ番号7014
北秋田市初の地域おこし協力隊員となる九島さんが着任
北秋田市で初めて任用される地域おこし協力隊の任用通知交付式が、10月1日に市役所で行われ、秋田市出身の九島千春さん(34歳)に津谷市長から任用通知書が手渡されました。
交付式では、津谷市長が任用通知書を手渡し、「まずは地域をよく知って、地域に飛び込んでいただきたい。この北秋田市には、いろんな宝が埋もれている。私たちがふだん何気なく食べているものも、九島さんからみると新鮮に映るかもしれない。食べ物だけでなく、地域の文化や伝統、おじいちゃん、おばあちゃんとふれ合うことで、地域の良さが出てくると思うので、ぜひそういうものも磨きをかけて掘り起こしてほしい。北秋田市で初めての地域おこし協力隊ということで、大変注目されている。活躍を期待している」などと九島さんを激励。
これを受けて九島さんは「北秋田市には、まだまだおいしいものやいいところ、いいものがたくさん眠っていると思う。地域の方々からそういったものをいろいろ伺いながら、いずれは北秋田市のさらなる繁栄のため、少しでも貢献できるように頑張っていきたい。まずは地域の方々に認知していただくこと、それから受け入れていただくことを最初の目標として活動していきたい」と抱負を述べました。
九島さんは、秋田市内の高校を卒業後、盛岡市や秋田市、東京都内の会社に勤務。8年間の東京生活を経て、今月から北秋田市地域おこし協力隊として任用されました。
九島さんは、もともと秋田市出身ということもあり、だんだん地元に興味を持つようになっていたところ、今年6月に都内で開かれた県主催のUターンイベント「ターンズ・カフェ・あきた」に参加し、地域おこし協力隊を知り、中でも北秋田市の協力隊の活動内容にある「地元特産品のPRと販路拡大に関すること」に興味が湧き、田舎の食文化を掘り起こしたいとの思いから応募。
旅行が趣味で、全国各地の道の駅を巡り、その地域ならではの食や特産品を探すのが楽しみという九島さん。「私の観光の楽しみの一つとして「食」が最も魅力的であると考えており、目標は、「北あきたバター餅」に続く新たなメジャー商品の開発です。今後は、広い北秋田市を巡りながら、地域の方たちからお話を聞き、外から見た珍しい食文化や食材を見つけて、全国に発信できるように頑張りたい」と話しています。
また、九島さんは、北秋田市の印象について「昔、スキーやスノーボードで訪れたことがあり、なじみがあった。自然が一番魅力的で、何よりも空が広い。東京にいると、ビルのすき間から電信柱の陰に空が見えるような状況で、やはり私はこちらの大自然に囲まれていた方が、自分としても生活しやすいと思う」と語りました。
九島さんの隊員任期は、平成28年3月31日までで、最長2年半までの更新が可能。市役所森吉庁舎の商工観光課内に勤務しながら、観光情報発信や観光イベントの実施、地元特産品PR・販路拡大、交流・体験メニュー企画提案など、市の観光振興にかかわる活動を行うことになっています。