2015年08月28日
コンテンツ番号6929
総勢80人によるフルオーケストラの演奏を体感
北秋田市立合川小学校(藤嶋勇人校長・児童242人)の芸術鑑賞教室が、8月28日(金)に同校体育館で開かれ、児童や地域住民などが東京フィルハーモニー交響楽団の迫力ある演奏を体感しました。
この芸術鑑賞教室は、文化庁の「文化芸術による子供の育成事業-巡回公演事業-」で実施されているものです。同事業は、小学校・中学校などにおいて一流の文化芸術団体による巡回公演を行い、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することにより、子供たちの発想力やコミュニケーション能力の育成を図り、将来の芸術家の育成や国民の芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的としています。
また、公演の実施に当たっては、事前に公演に関するワークショップを行い、児童・生徒を実演に参加させるとともに、実演指導又は鑑賞指導を行っています。合川小学校では、6月中旬にワークショップが開かれ、東京フィルのメンバーから演奏曲に合わせるボディパーカッションや交響詩「フィンランディア」で合唱するオリジナルの歌詞作りなどを学び、練習に取り組んできました。
本公演の同日は、合川小学校、合川中学校の児童生徒約370人をはじめ、地域住民など大勢が参加しました。
オープニングを飾ったのはロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲より「スイス軍の行進」。児童たちは、東京フィルの総勢80人によるフルオーケストラの迫力と優雅な演奏に圧倒された様子で、じっと聞き入っていました。
つづいて、オーケストラの楽器紹介や、3人の児童生徒と藤嶋校長が指揮者の円光寺雅彦さんからアドバイスを受け、タクトを振ってオーケストラを指揮する体験なども行われました。
また、合川小学校の児童たちが、6月のワークショップで東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーから指導を受けたボディパーカッションをベートーヴェンの「交響曲第5番『運命』第1楽章より」に合わせて披露したほか、シベリウスの交響詩「フィンランディア」の曲に合わせて「新しい我が学舎(まなびや)みんなで奏でる」「爽やかな歌声は 心一つ 合川」などのオリジナルの歌詞をつけ、声高らかに合唱しました。
さらに、合川小学校の校歌をオーケストラの演奏に合わせて歌い上げると、感動の声とともに、ひと際大きな拍手が沸き起こりました。
最後に、合川小学校6年の小林さやさんが「今日は、迫力のある素晴らしい演奏をありがとうございました。いろいろな楽器の音を聴くことができて、たくさんの楽器が重なると、こんなにきれいで迫力のある音楽になるんだなと感動しました。また、合川の良さを歌にしたフィンランディアを今日、東京フィルハーモニーさんの音楽と一緒に歌えてとても気持ちが良かったです。今日は、この合川に素敵な音楽を聴かせてくださり、本当にありがとうございました」と児童を代表してお礼のことばを述べました。